文春e-book<br> 半導体探偵マキナの未定義な冒険

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文春e-book
半導体探偵マキナの未定義な冒険

  • 著者名:森川智喜【著】
  • 価格 ¥1,400(本体¥1,273)
  • 文藝春秋(2020/07発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 360pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784163900858

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内容説明

名探偵に深刻なエラーが発生しました!
京都大学推理小説研究会の「秘密兵器」が放つ、「犯人探し」ならぬ「探偵探し」。

主人公の正行は17歳の男子高校生。
のんびり帰宅部の大人しい青年だが、彼には天才科学者の祖父がいた。
祖父は現役引退後、研究所にこもってひそかに人間そっくりのAI搭載探偵ロボットを開発し、依頼人に派遣するボランティアをおこなっていたのだ。

ある日、3体の探偵ロボットがエラーを起こし、勝手に町に出て「探偵」活動を始めてしまった。
唯一正常に機能している探偵マキナと正行のコンビは、あちこちで「捜査中」と思われる「探偵」たちを、無事に見つけ出すことができるのだろうか?

今度は何を出してくる? と毎作、目が離せない。まことに「未定義な」才能の持ち主である。――綾辻行人
星新一と「ミステリーランド」が好きな人に薦めたい。――法月綸太郎
ロボット探偵がロボット探偵を探す。二十一世紀のパット・マガー!――我孫子武丸
EQ(エレクトロニック・カルテット)ここに爆誕!――麻耶雄嵩

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

86
少し前に読んだ本(『赤い博物館』かな?うろ覚え)の巻末広告にあったのを見て図書館から借りてきて読んだ。中高生向けなのかとも思えなくもないが色々ウィットに富んでいて自分は好きだな、こういう小説も。恥ずかしながら探偵ロボットたちの名前も含めて元ネタ不明なのも多々あったのは、自分の勉強不足。2016/11/23

takaC

52
このノリが無性に読みたくなり再読。そろそろ文庫にならないだろうか。2018/12/30

R

39
ロボット探偵とドタバタ事件を解決していくお話でした。推理小説なんだけども、どちらかというと論理クイズに近い感じで、いくつかのバグを抱えた探偵ロボが、どういう論理間違いの末、今の行動を起こしているか、そこを推理しながら解決していくというお話でした。人死にが出ることもなく、のんきな事件を解決していくのでほのぼの読めるのもよいところでした。物語はともかく、推理へのアプローチが論理というところが面白いと思えた本でした。2018/05/21

ミーホ

29
マキナかわいい!!マキナ面白い!!表紙だけ見たら絶対手に取らないタイプだけど、「キャットフード」から今のところハズレなしの森川智喜作品は今回も安定の面白さ。ロボット探偵マキナが追うのは、エラーで暴走中の先輩ロボット探偵3体。もう、このシチュエーションだけでシビレる。普通の探偵と違うのは、ロボットならではの驚異的な頭脳だったり、身体能力だったり。三途川シリーズ「スノーホワイト」の魔法の鏡で推理しちゃうバリに『ずるーい!!』だけどかわいくて許しちゃう。読み終わって背表紙のチョキチョキがまたたまらなくかわいい。2014/12/02

あなほりふくろう

28
冒険というには内輪モメみたいなもんだし、ミステリにしては解決あっさりだし。だけどこれマキナのキャラが可愛く立っているものだから、ゆるいレベルでは結構楽しめたのでした。定義エラーによる暴走というのもAIらしいけど、探偵ロボットたちの推理の仕方が人間の探偵モノと違ってAIの力押しだというのが面白い。例えれば、将棋ソフトがあらゆる可能性を全検索して完全解を探し出すような、そんなやり方。AIの思考は人間とは別物だと分かりやすく示してるのは、自分には意外と新鮮に映りました。2014/10/04

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