講談社学術文庫<br> 日本の修史と史学 歴史書の歴史

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講談社学術文庫
日本の修史と史学 歴史書の歴史

  • 著者名:坂本太郎【著】
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  • 講談社(2020/08発売)
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  • ISBN:9784065206461

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内容説明

現存する最古の歴史書『古事記』、『日本書紀』にはじまり、『大鏡』などの「鏡物」、『平家物語』などの軍記物語、鎌倉幕府による『吾妻鏡』や江戸幕府の『本朝通鑑』、『徳川実紀』、水戸藩が編纂した『大日本史』、そして『大日本史料』をはじめ現在まで続くものもある明治政府の歴史編纂事業にいたるまで、この国では1300年以上にわたってそれぞれの時代に、さまざまな人々の手で歴史書が編まれてきました。これらの編纂にあたった人々は、どのような目で歴史を眺め、そしていかなる態度で歴史を書いたのでしょうか。歴史に向き合う姿勢はどのような変遷を遂げてきたのでしょうか。
本書は、古代から現代にいたる歴史書を、時代を追って50以上にわたって取り上げ、それぞれの成立事情や特色を平易に解説したものです。歴史叙述の変遷の軌跡から、この国の歴史そのものが照らし出されます。
六国史研究の大家であるとともに、東京大学史料編纂所所長をも務め自身も史料の編纂に携わった、戦後の日本史学の礎を築いた著者が贈る、第一級の史学入門! (原本:至文堂、1966年)

【本書で取り上げられている主な歴史書】
『帝紀』、『旧辞』、『古事記』、『日本書紀』、『日本後紀』、『続日本後紀』、『類聚国史』、『日本紀略』、『本朝世紀』、『扶桑略記』、『栄花物語』、『大鏡』、『今鏡』、『水鏡』、『増鏡』、『愚管抄』、『将門記』、『陸奥話記』、『平家物語』、『保元物語』、『平治物語』、『太平記』、『梅松論』、『釈日本紀』、『神皇正統記』、『吾妻鏡』、『百錬抄』、『六代勝事記』、『五代帝王物語』、『元亨釈書』、『善隣国宝記』、『本朝通鑑』、『寛永諸家系図伝』、『武徳大成記』、『東武実録』、『武徳編年集成』、『御撰大坂軍記』、『寛政重修諸家譜』、『徳川実紀』、『続徳川実紀』、『続徳川実紀』、『後鑑』、『大日本史』、『中朝事実』、『武家事紀』、『藩翰譜』、『読史余論』、『古史通』、『史疑』、『折焚く柴の記』、『続史愚抄』、『野史』、『大勢三転考』、『古事類苑』、『大日本史料』など。

目次


一 政府が歴史を編修した時代
1 歴史書のめばえ
2 古事記と稗田阿礼
3 日本書紀の立場値
4 いわゆる六国史
5 この時代の歴史の学問
6 歴史編修の中絶
二 物語風歴史と宗教的史論の時代
1 世継とかがみ 上
2 世継とかがみ 下
3 史論のはじめ
4 軍記物語
5 神道説と史論
6 正統的な史書
三 歴史の学問的研究の芽ばえた時代
1 幕府の歴史編修 上
2 幕府の歴史編修 下
3 水戸藩の大日本史
4 初期の儒学者の業績
5 新井白石
6 国学者の古代研究
四 歴史学の成立した時代
1 公私の修史事業
2 史学の研究とその施設
3 史観の変遷
主要参考文献
解 説(五味文彦)
索 引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

南北

42
日本史について古代から近代までどのような歴史の本があったのか、歴史家が歴史事実をどう把握し、伝えているかについて述べた本。専門分野が細分化してしまった現在ではこのような本を1人の学者が書くことはできないと思う。記紀や太平記など通常は歴史事実を伝えているとは言えないものも含めて分析することで記載された内容を安易に史実だと信じたり、逆に頭から否定する態度を取らない点は優れていると感じた。2021/11/11

軍縮地球市民shinshin

12
歴史学の歴史を「史学史」と呼ぶが本書は日本古代史の泰斗であった坂本太郎東大名誉教授(1901-87)が著した日本史学史の通史である。坂本は戦前戦後を通じて実証主義史学の大家であったが、マルクス史学との論争は避けてしまった。その弊害は現在起きているわけだが、それはまた別の話になる。『日本書紀』の評価は坂本によるとこうだ。「『書紀』の史体は、中国本来の史体をうけたものであるが、盲目的な追随ではない、自分の見識で必要なものを諸所からとり、独自の体制をうち立てたものである」(p.31)・「太平洋戦争の敗戦の結果、2024/07/27

さとうしん

12
歴代の史書編纂とそれぞれの史書の特色、史観の変遷についてまとめた日本史学史。末尾には明治から戦後のマルクス主義史観に至るまで近代以降の展開もまとめる。六国史以後も『新国史』の編纂が試みられたが、おそらくは未定稿のままとなったことで、以後の国史編纂事業も杜絶してしまったのではないかと言う。ともかくも定稿することが大事と考えれば、中断期間も含めて編纂に膨大な時間を要し、かつ種々の問題点があるとはいえ、『大日本史』が完成に至ったことは褒められてよいのではないか。2020/11/03

しびぞう

5
面白かった!史学の勉強を始める前に読みたかったと思ったが、実際読んだらおそらくちんぷんかんぷんだったであろう。ある程度史料名がわかってきたからこそ面白かったのだと思うが、それでも最初に読みたかったと思った。巻末に本書で取り上げた史料索引があるので、史料リストとしても使える。文庫でこの値段は面食らったが、読んで納得の価格、むしろ安いと思った。2020/09/09

oryzetum

3
古代の『帝紀』『旧辞』から近代のマルクス主義史観まで、時には淡々と、時にはドラマチックに概説している。このような壮大な著述が、たった1人の学者によってなされたというのは、驚嘆すべき点だと思う。 林羅山は明暦の大火で蔵書を焼失し、その直後に絶望とともに亡くなったという。本書でそのエピソードを知ったけど、僕も本好きなので、そのつらさは想像するだに恐ろしい。2020/10/17

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