感染症はぼくらの社会をいかに変えてきたのか ― 世界史のなかの病原体

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader
  • ポイントキャンペーン

感染症はぼくらの社会をいかに変えてきたのか ― 世界史のなかの病原体

  • 著者名:小田中直樹【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 日経BP(2020/07発売)
  • GWに本を読もう!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~5/6)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784296107049

ファイル: /

内容説明

歴史学の視点から見たとき、感染症は世界をいかに変えてきたのか――。
この問いに歴史学者として答えることを通じて、新型コロナウイルスがぼくらの社会にもたらす変化を予測する材料を読者に提供したい。

社会経済史を専門とする歴史学者である著者が、緊急事態宣言発令下で芽生えた切実な関心から文献を集め、読み解いた、感染症史です。
「感染症と人間社会の相互作用(人間社会の変化が感染症に影響し、感染症の変化が人間社会に影響する)」という観点から、ペスト、天然痘、コレラ、インフルエンザなど、過去に感染爆発を起こした代表的な感染症について、概説します。
ウイリアム・マクニールの論考を枠組みとして用いながら、信頼できる情報を体系的、かつコンパクトにまとめました。
各章末には、それぞれの感染症についてより深く理解するうえで役立つ名著、良書を紹介するブックガイドを付しています。

目次

はじめに ― ぼくらはなぜ感染症を恐れるのか?

序章 感染症とぼくらの社会
社会のあり方が感染症を変え、感染症もまた社会を変える

第1章 ペスト
地中海を海上輸送された 「黒死病」は、民衆に力を与えた

第2章 天然痘
 「消えた感染症」は、 医学にイノベーションをもたらした

第3章 コレラ
蒸気機関が運んだ「野蛮な病」は、都市改造を促進した

第4章 インフルエンザ
第一次大戦が拡散した「冬の風物詩」は、ナチス台頭を準備した

第5章 新興感染症
病原体と人類の進化は続く

終章 COVID-19
「ポスト・コロナの時代」は来るか?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

榊原 香織

26
コロナ始まってからの本。 感染症の歴史。 ブックガイドが詳しい。 いろいろ読んでみようと思う。 マスクはスペイン風邪で登場。日本は根付いた、が、アメリカはダメだったらしく2020/10/12

takeapple

16
歴史家である著者が感染症の歴史を考えるために、ペスト、コレラ、インフルエンザなどかつて人類に大きなインパクトを与えた病気についての研究書を読んで、わかりやすい概説書を書くと言うテーマ。フランス社会経済史が専門の一流の歴史家が、自分の専門外の歴史を学ぶと言う、普段絶対やってくれない、でもとっても勉強になるスタイルなので、とっても貴重で面白い。ここに載っている本を読んだら面白いだろうなあ。2021/01/25

itokake

13
「感染症×社会」の入門書。ブックガイド付き。ペスト、コレラ、天然痘、インフルエンザと章立てで解説し、これらが社会を変えてきた様子を描く。中学生の娘には難しかった。大人が読むと復習を兼ねた勉強になる。ペストが流行すると衛生状態の悪い農奴が大量死→労働力不足で荘園制度が解体。ヨーロッパ人がアメリカ大陸に天然痘を持ちこみ、住民交代が起こった。20世紀スペイン風邪は巡り巡って、ナチス台頭へつながった。そして今回のCOVID-19。著者は「分散」「バーチャル」がキーワード。個人的にはコロナ禍2年目、慣れが怖い。2021/08/02

Ex libris 毒餃子

8
ゼミの時の先生の本。感染症の社会に与えた影響を論じた本。わかりやすく有名な感染症の影響を解説している。COVID-19が我々の社会をどのように変容させるかは後世の観察に任せたい。2021/09/08

Tomonori Yonezawa

4
【地元図書館】感染症という視点での歴史。といっても、ペスト、天然痘、コレラが主で、インフルエンザ、新興感染症(エボラとかエイズとか)はなんかサラッと過ぎてしまった。▼文中で紹介される本は「なんかキツそうだな」と感じさせるタイトル多し。▼感染症は、その後の社会をどう変えたかのテーマはけっこう面白いんだが、その中身はイマイチ希望が無いw▼さてコロナ、これ書いてる時点でアメリカは大統領選の途中。コロナはチャイナの陰謀という話がぶり返してきましたね。史上初のアメリカの選挙方法を変える感染症になるのかな。2020/11/27

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16369975
  • ご注意事項

最近チェックした商品