内容説明
海外ブランド時計の販売で成功した遠藤弘満は、ある日社長の座を失う。絶望のなかで見つけたのは、自分のブランドを作る夢だった。遠藤は全国を訪ね歩き、地方に埋もれた技術や伝統工芸を結集して、「本物の日本製時計」を作りだす。2014年、80年ぶりの日本製時計メーカーとして創業したKnotの逆転誕生ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まっと
21
以前次男の薦めで買ったKnotの腕時計。今では手放せないアイテムだが、その創業者遠藤の歩んだ情熱的な道を語る一冊。前職での社長解任に至る迄の苦い思いを学びに起業家として方向転換し、そのブランドも方向性は明確。「メイドインジャパン」を何よりも大事にし、妥協なく日本の伝統工芸でモノ作りに誇りを持つ人々をつなぐ結節点として世界に発信しようとする強い熱意が語られる。集うメンバーも「上下」ではなく、フラットな関係性の中で一つの目的に向かい知恵と技術を持寄り相乗効果を生んでいる姿は読んでいて心地◎、勇気を与えられた。2023/03/05
tetsubun1000mg
18
最初は小説かと思ったが時計ブランド「スカーゲン」が出てきたのでノンフィクションと分かった。Knotは実際に運営される日本ブランドのようでnetで調べるとたくさんの時計を発売していた。 スカーゲンを立ち上げた遠藤さんという実業家の物語だが決して順調ではないし、社長解任なども経験して日本メイドの時計ブランドを作って軌道に乗せたいという熱い気持ちが伝わってきた。 新興家電ブランドの「バルミューダ」を彷彿させるサクセスストーリーでした。 Knotブランドの時計は価格も手ごろのようなので購入検討してみようかな。2021/04/21
クサバナリスト
10
knotの看板はみたことがあるが、どういう時計メーカーなのかは知らなかった。是非、購入してみたくなった。2020/09/17
Hidetada Harada
9
週刊東洋経済で「ヤバい会社列伝」連載中の金田さん。その人となりが知りたくて手に取った本の2作品目。あっさりとした文体の背景に、登場人物たちの妬みや嫉み、仕事に対する執念などがちらほら垣間見えます。面白い。もっともっと話題になって多くの人に読まれるべき本ですよ、これ。2023/11/20
Tetsuya NAKANE
7
海外の安価な労働力を求め、あらゆる産業が海外に生産拠点を移していった結果、国内産業は衰退していき、かつて我が国が誇った技術・ノウハウはその担い手を失いつつある。今回のコロナ禍では、海外依存によるリスクに直面し、急な見直しが叫ばれた。しかし、失われたものを取り戻すには、その何倍も時間と労力を要するのだ。 失意の底から、日本製であることに拘り、80年振りの国産時計ブランドknotが立ち上がった。これは単なるいち経営者の成功体験ではなく、現代のメイドインジャパン復活のモデルケースに思えて仕方ない。2020/07/28
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