内容説明
海外ブランド時計の販売で成功した遠藤弘満は、ある日社長の座を失う。絶望のなかで見つけたのは、自分のブランドを作る夢だった。遠藤は全国を訪ね歩き、地方に埋もれた技術や伝統工芸を結集して、「本物の日本製時計」を作りだす。2014年、80年ぶりの日本製時計メーカーとして創業したKnotの逆転誕生ストーリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
tetsubun1000mg
18
最初は小説かと思ったが時計ブランド「スカーゲン」が出てきたのでノンフィクションと分かった。Knotは実際に運営される日本ブランドのようでnetで調べるとたくさんの時計を発売していた。 スカーゲンを立ち上げた遠藤さんという実業家の物語だが決して順調ではないし、社長解任なども経験して日本メイドの時計ブランドを作って軌道に乗せたいという熱い気持ちが伝わってきた。 新興家電ブランドの「バルミューダ」を彷彿させるサクセスストーリーでした。 Knotブランドの時計は価格も手ごろのようなので購入検討してみようかな。2021/04/21
Hidetada Harada
9
週刊東洋経済で「ヤバい会社列伝」連載中の金田さん。その人となりが知りたくて手に取った本の2作品目。あっさりとした文体の背景に、登場人物たちの妬みや嫉み、仕事に対する執念などがちらほら垣間見えます。面白い。もっともっと話題になって多くの人に読まれるべき本ですよ、これ。2023/11/20
Tetsuya NAKANE
7
海外の安価な労働力を求め、あらゆる産業が海外に生産拠点を移していった結果、国内産業は衰退していき、かつて我が国が誇った技術・ノウハウはその担い手を失いつつある。今回のコロナ禍では、海外依存によるリスクに直面し、急な見直しが叫ばれた。しかし、失われたものを取り戻すには、その何倍も時間と労力を要するのだ。 失意の底から、日本製であることに拘り、80年振りの国産時計ブランドknotが立ち上がった。これは単なるいち経営者の成功体験ではなく、現代のメイドインジャパン復活のモデルケースに思えて仕方ない。2020/07/28
spike
6
主人公である遠藤氏の熱さもさることながら、著者の武蔵野、吉祥寺への想いが強く感じられる。「信頼の生態系」か。 スタートアップや個人事業主、またそれに限らずピンチを恐れずチャレンジしていく人たちの不器用さとエネルギー。それが生命力ってことでもある。2020/09/20
511
5
1.創立者直々の文章であるが故に。非常に感情的で情熱的。我々は製品を購入するとき、その「もの」が持つ機能ではなく、ストーリーを購入している。それはすなわちブランドという価値観でもある。自らの手で作り上げたものに誇りを持ち、良いと思える製品を自信を持って売る。モノづくりの理想であり、原点だ。2.随所に出てくる東京、広島は個人的になじみ深い地域で所々感傷にあてられた。2021/10/21




