内容説明
日本のハイテクを担った技術者の情熱と苦闘の物語。終戦の直前、日本の空を国産ジェット機「橘花」が飛んだ。それから43年後、日本も開発に参加したエアバスA320が飛んだ。巨大なリスクを伴う最先端技術の集約であるジェットエンジン開発を通し、技術者たちのパトスを描く人間ドラマ=ノンフィクション大作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Terry Knoll
5
「プロジェクトX」ジェットエンジン開発史。 昭和20年8月にジェット戦闘機「橘花」<初のジェットエンジン(ネ20)搭載>が飛行に成功するが15日に終戦。 GHQ占領中すべての航空機開発は禁止され、日本が大きく遅れることになった。 朝鮮戦争で米軍機を修理するなどして次第に技術を吸収してきますが、苦難の連続です。 資源のない日本は困難を工夫で解決する能力が高いと、この本を読んで改めてわかりました。2015/05/30
りゅ
2
今日では、「日本=高い技術力を持つ国」というイメージがとても強い。しかし、「ジェットエンジンに取り憑かれた男」からその真意を知ることができた。戦時中も高い技術力で他国を翻弄していたと私は思っていたが、そうではなく他国と比べると貧弱な技術力しかなかった当時の日本の技術者達が命を削りながらやっとの思いで作り上げていった機体で他国に対抗していた。2016/07/19
driver1988
2
ネ20開発で主導的立場にいた永野治さんが面白い事を言っている。「ホイットルの『ジェット』という本を読むと書いてあるが、彼は蒸気タービンの長年の伝統的見地というものについて無知もいいとこだった。だから、彼は自分の学校で習った物理学にもとづいて設計した。(中略)ホイットルの方が正しくて、専門家は間違った伝統でつくっていたんだ」(中略)『専門家というものは先祖が犯した間違いをそのまま踏襲する人種である』2010/10/20
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