内容説明
汗と涙と感激と、私のワイン修業――輝くワインに魅せられて、飛び込んだケラー醸造所。極寒のワイン畑、枝の剪定から私の修業は始まった。ムクドリの大群と戦い、実を間引き、収穫を祈った日々。静かにワイン誕生の音をきき、夢にまで見た試飲の日がやってきた。ラインヘッセン、ケラー家で過ごした至福の1年間!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
岡本匠
13
これは、結構いい本。 ドイツのワイン農家の取り組みが実によく分かる。 ワイン用のブドウは実り過ぎてはいけない。多く実と味が凝縮されなくなる。そのため、良い作り手は、適切に芽を摘み、調整を行う。また、実ったブドウも成長の遅い部分は摘果する。 さらに、糖度を高めるために収穫時期をギリギリまで遅くする。その年の、ワインが出荷出来なくなる可能性まであるというのに! ここまで、農作業の面からワインについて、分かりやすく書いた本は読んだことが無い。 ドイツワインにはあまり馴染みがなかったけれど飲んでみたくなった。2016/01/11
Masahiro Takeya
1
図書館で片っ端から借りてきたワイン本の中の一冊。ドイツワインの個人的なイメージは、カッツやマドンナに代表される甘口ワイン。大学時代にはよく呑んでたけど、最近はご無沙汰。ワインにハマり出した今、偶然出会ったノンフィクション作品で、ドイツワインに興味深々になりました。ケラー醸造所という200年以上続く名門で、二年間、月に10日間働いた筆者の体験記を通じて、醸造所で働く人のワインに込める思いが鮮やかに伝わってくる一冊。ドイツワインを飲んでみたくなりました!2013/08/15
さく
0
フーバッカーのリースリング飲んでみたい2019/11/21