内容説明
私には、殺したいほど憎い男がいる! 夫の暴力に苦しむ女が、ふとしたきっかけで拳銃を手に入れた時……夫の陰湿な暴力に耐え切れず、由布子は家を出た。偶然に手に入れた拳銃が、御守りだった。スミス&ウエッソン――かつて愛した男の憧れの拳銃。逃避行には、ジムのインストラクター・逸美が同行した。彼女にも「殺してやりたいほど憎い男」がいた。出会うはずのなかった女2人と男の人生が絡みあう、愛のミステリー! ドメスティック・スリラー!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽこちゃん
1
転生モノが多い作者であるが、この小説はそういった要素はなかった。銃をめぐる復讐劇であり、「男女の身長差」がキーワードというストーリーは新鮮な感じがした。逸美と由布子が少しずつ繋がりを深めていく展開がとても良かったので、逸美には生きていてほしかったと思った。ハッピーエンドとは言えないが、由布子と良介が再会でき、2人にとって希望のもてるラストはとても良かった。2018/09/19
大喜
1
ストレスなく読めるが内容はイマイチ。どの登場人物にも感情移入できなかった。印象的な場面はヤクザの田中が主人公・由布子に土下座して謝る場面。銃を突きつけられた時点で誰か呼ぶでしょう。田中はペラペラ真相を話し最後は、おちゃらけて殺される。滑稽極まりない。準主役の逸美も、あっさり殺されるし…良介と由布子の関係も純愛とは感じない、あまりに現実感がなさすぎる。2012/09/16
つるりん
0
DV嫌い2011/08/20