南極で心臓の音は聞こえるか~生還の保証なし、南極観測隊~

個数:1
紙書籍版価格
¥1,100
  • 電子書籍
  • Reader

南極で心臓の音は聞こえるか~生還の保証なし、南極観測隊~

  • 著者名:山田恭平
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 光文社(2020/07発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784334044848

ファイル: /

内容説明

「南極大陸の奥に進むと、静かすぎて己の心臓の音が聞こえるという」――学生時代に聞いた伝説のような話に心惹かれた著者は、ついに第59次南極観測隊・越冬隊のひとりとして南極に降り立つ。非日常が日常的に起こる1年4ヶ月の滞在記。南極をテーマにした人気アニメ『宇宙よりも遠い場所』の展開予想を南極からブログ上で行い話題となった南極観測隊員(大気研究者)による、南極観測隊のリアルが分かる一冊!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

terve

42
『バッタを倒しにアフリカへ』に続く、筆者のユーモラスな文章が味わえる一冊。光文社新書はたまにこれに出会えるから好きです。高校時代にOBの話を聞いたことで南極に行くことを決め、そのために研究室を選び、紆余曲折を経ながら調査隊に入るという経歴。南極の生活や昭和基地の内部なども描かれており、今まで知っていても見たことのない南極について知ることができます。バレーボール大会も開催されるそうです。南極に行きたいという意思が筆者の人生を決めましたが、この経験が誰かの足下を照らす灯になれば良いですね。2020/07/24

トムトム

31
南極越冬隊、三十数名で1年4か月の孤立生活。どくとるマンボウ航海記のような、閉鎖空間で人間に生じるクレイジーさがチラホラしていて良かったです。南極越冬隊に女性は参加できないそうです。女性差別だ!と思う人はぜひ読んでみてください。こんな過酷なこと、私はしたくありません(;^ω^)2020/09/21

Sakie

28
南極観測隊もの。著者は南極に行きたいがために研究者の道を選び、越冬隊大気担当に見事選ばれた。しかし念願の南極で、気象観測への情熱やユーモアも控えめで、長い滞在の中に楽しい事、幸せな事はあっただろうかと訝しんでしまう。さて、角幡氏などの単独探検業の旅と比べると、些細なことが命に直結する外環境は同じでも、60回も観測隊を送っていれば日課は定型化、行事は恒例化し、「30人余の男たちで上手くやってゆく」点にエネルギーが注がれるのは仕方ないようだ。役目を終え雪に埋もれてゆくばかりのドームふじやみずほ基地が侘しい。2021/04/04

サケ太

26
めっちゃ面白かった。自分の南極についての知識は「宇宙よりも遠い場所」準拠なのだけど、そこでは描かれなかったリアルな生活、その記録が面白い。南極は確かに特殊な場所であるけれど、そこで長い期間過ごした人々にとっては日常で、こちらの生活も地続きなのだろう。著者が研究の仕事を離れる事については自分の現状についても思う所があり、考えさせられた。2021/11/23

tom

24
楽しんで読んだ。高校生のとき、南極経験者が講演にやって来て、南極に行きたいなら①金持ちか観測隊になる②研究者になるのが一番簡単③南極に行けば心臓の音が聞こえる、と語った。③に心惹かれた。そして、南極に行きたいと思って、大学に行く。お勉強は、さして好きではない。でも、南極・・・で博士にまでなってしう。そうして、行ってしまったという物語。高校生のとき、行きたいと思ってから15年。この思いを実現してしまった。はてさて、これから何をして生きていくのかと書く後書き。これは、ちょっと格好良い。良書です。2021/04/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16241994
  • ご注意事項

最近チェックした商品