中公文庫<br> 黒死病 ペストの中世史

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中公文庫
黒死病 ペストの中世史

  • ISBN:9784122069145

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内容説明

ある日、人びとは「この世の終わり」が来たことを知った――
14世紀の欧州を覆い尽くした史上最悪の疫病に、
あらゆる角度から迫った克明な叙事詩。

目次
はじめに
第一章 オイメダム――さまよう病
第二章 「やつらは怪物だ、人間ではない」
第三章 恐怖の跫音
第四章 シチリアの秋
第五章 ヴィラーニかく記せり
第六章 テンプル騎士団総長の呪い
第七章 新しいガレノス医学
第八章 死という日常風景
第九章 頭を西に、足を東に向けて
第十章 ユダヤ人大虐殺
第十一章 「ああ、信仰薄き者たちよ」
第十二章 始まりの終わり
後記 黒死病はペストではなかった?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

鐵太郎

25
ハードカバーで読んだのに文庫になって再読とは。(笑) それはともかく、読み直して理解できたのは、黒死病に比較して今のコロナ禍がなぜこれだけの被害ですむのか、かな。中世の時代の、現代からは想像もつかない不潔さと、天変地異に振りまわされ宗教の束縛に苦しむ人々。その中を1347年秋、東洋から疫病をのせてシチリアにたどり着く商船。悲劇の始まりとその結果。現代のコロナ禍は、この時代をどれだけ教訓にできたのか。2021/02/14

刳森伸一

6
黒死病として恐れられたペストは3回パンデミックが起こったとされているが、本書では、2回目のパンデミックにおけるヨーロッパでの最初の猖獗による惨状を描く歴史読み物。物語的な歴史叙述には賛否があると思うが、この種の歴史読み物(もちろん、上質であることが前提)には魅力がある。様々なエピソードからペストに苦しむ人々の恐怖が浮かび上がってくるが、それだけでなく、副題が示すようにペストを介した中世史となっていて読み応えがある。ペストに関連したユダヤ人虐殺に関しても丁寧に書いているなど、配慮が行き届いている点もいい。2020/08/23

ポルターガイスト

5
血生臭い悲惨な描写が延々と続く。物語的・年代記的でやや冗長な印象は否めないが,リアリティたっぷりに当時の情景を描いているとは思う。2023/04/19

読書熊

2
ペスト流行の経過を社会学的・オーラルストーリー的に記述したノンフィクション。当時の人の反応がよく理解できた。2020/08/27

TK39

2
以前、単行本だったものが新たに文庫になり、購入。中世のペスト史だが、単なるペストによる人口崩壊だけでなく、政治、文化的な背景も書かれている。ペストはマルサスの罠なのか?だとするとコロナは?近年は技術の進化もあり、マルサスの罠からは脱したと言われているが、、、 ペストによる人口減により小作農が不足し、賃金などが上がり、結果として、貧困格差が減少。平和な時代に格差は広がるが、危機においては格差は縮まる、まさにその好例。2020/07/25

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