内容説明
探しているものは、もう君の中にあるよ
小学生時代のいじめ、父から告げられた衝撃的な一言と突然の一家離散、
5歳の頃から目指していた歌手の道…
痛みを「強さ」に変えるその思考と、背景にある半生とは?
波乱万丈の大人気シンガーソングライターが語る、暗闇を照らす生き方論。
他、歌詞に込めた思いを語るコラムや全16Pのビジュアルページなど充実した1冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
uD
12
「さよならだけが人生だ」と言う。好きな歌い手さんです。 「常に自分に向き合い続け"この人は好きだな"と思えるように生きていくこと」という自信を持つための方法についての記述がなんだか妙にしっくりきました。客観的に自分を見て好きな人間だと思えれば自信も自然に生まれてくるんだって。正直で真摯に向き合ってくれて自立していてユーモアと寂しさを兼ね備えていてところどころトリッキーで全貌が見えない即断即決即行動ができるような人が好きなので、2021年はそんな感じに振舞ってみることにします。2021/01/05
火燵(こたつ)
6
まだ20年しか生きていない僕にでも勇気をもらえるような内容だった。 僕が中学生の時から大好きな歌い手である伊東歌詞太郎。昔から音楽が好きだったという彼の人生が全て描かれており、自分が置かれている現状はどうなのか再確認できた。 見開きの章題でとても読みやすく、度々本人が作成した曲の解説が書かれているため、ファンには堪らない。 モノの捉え方ひとつでここまで変わるのかと、僕の人生を豊かにしてくれた一冊だったと思う。2021/03/27
栞
4
どうしてこの人は、いつも欲しい言葉をくれるんだろう。でもきっとこの人はそんな事きっと考えていなくて。歌が好きなことと、まっすぐ生きることしか考えていない。悩んでいる私を見て、一度「はは、そういう悩みを抱えていたんだね」と言って、「僕を見なよ」と、生き様とも自虐ともとれる、そんな事を言う気がする。気がするだけで、私は勝手に勇気をもらった。まだまだ私の知らない歌詞太郎さんがたくさんあった。でもただ一つだけ思ったのは、一度しかないこの人生で、伊東歌詞太郎という人に出会えたことが、とても幸せだなと思った。2021/01/22
#100
4
“伊東歌詞太郎”という存在は通過点であり彼を表す記号であって、全てではない。一人の人間がどのようにして今ステージで歌い続けているのかが書かれていた。私にはないものをもっていて、だから惹かれるんだな、見ていたいと思うんだなあと感じる。面白い人。全てを好きなものの材料とできるのは、それが一番と思っていてもなかなかできることではないと思う。自分と対峙することが冷静にできる人なのかな。私は人を通して、比較してしか自分を見れていない気がする。一人の人間の存在が私のなにかを“変えた”ことは事実で、それを強く実感した。2020/07/25
結城
3
伊東歌詞太郎さんがエッセイを出されたということなので、図書館で借りてみた。これまでの半生を通してのメッセージなどが書かれている。見開き1ページに1テーマ、という感じなので、スキマ時間に読めていい。本作を読むことで曲の味わい方も変わってくると思う。2020/10/19