文春新書<br> 死刑賛成弁護士

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文春新書
死刑賛成弁護士

  • ISBN:9784166612741

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内容説明

突然、殺された家族は二度と戻ってこない──命は大事、だから死刑!
被害者を見捨ててきた日本の刑事司法。死刑廃止国で横行する警察の現場射殺。

「弁護士はみな死刑反対」と考えるのは大間違い! 被害者遺族の悲観と刑事裁判の理不尽さを知悉する弁護士らが、一般的な感覚から乖離する死刑反対派の欺瞞、死刑廃止国が行っている現場射殺の実態など、知られざる事実をここに“告発”する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

GAKU

39
死刑賛成の弁護士達が、なぜ死刑が必要かを述べた一冊。私にとっては、かなり説得力のある主張でした。死刑反対派の人達は、自身の大事な家族が殺されても、死刑反対を貫く事ができるのでしょうか?日本の司法は、加害者に対して優しすぎるのでは無いでしょうか?極論かもしれませんが、根っからの悪人を、更生することなど出来るのでしょうか?第五章の「被害者家族からの手紙」を読んで、ますます私は死刑賛成の気持ちが強くなりました。2024/01/17

チャッピー

39
日弁連は死刑廃止の姿勢をとっているが、個人として死刑賛成の立場をとっている弁護士たちによって書かれた本。実際におきた事件とその後の裁判結果を見てみると、被害者軽視、加害者に手厚いとしかいいようのない事例が多々ある。裁判官も死刑判決は出したくないのだろうけど、「被害者1名」ということだけで死刑回避の前提であるかのように不合理な理由を重ねて判決を出しているとしか思えない。妻と幼い娘ふたりを同時に失った父親が出した意見陳述が最後に載せられているが、涙を抑えることができなかった。2020/11/23

香菜子(かなこ・Kanako)

33
死刑賛成弁護士。犯罪被害者支援弁護士フォーラムの著書。声高らかに死刑反対死刑廃止を主張する弁護士は多い。弁護士は死刑反対死刑廃止を主張していると勘違いしてしまいがちだけれど実際はそうではないし、数ある弁護士のすべてがそういった死刑反対死刑廃止を主張する人権派弁護士ではない。加害者の人権や心情よりも被害者や被害者遺族の人権や心情を大事にすべきと考えいている弁護士だって少なくない。死刑賛成を主張する弁護士からするとすべての弁護士が死刑反対死刑廃止を主張していると思われるのは迷惑千万な話なのかもしれない。2022/08/15

gtn

25
「刑事司法は、公の秩序維持のために行われるものであり、犯罪被害者の受ける利益は反射的な利益」に過ぎないとの反人権判決がわずか30年前であることに驚く。民事訴訟で被告に給付判決が出ても「逃げ得」があるのはなぜかと思っていたが、なんとなく見当が付いた。犯罪被害者の権利拡大とエセ人権派弁護士の一掃を強く願う。 2020/09/25

てつのすけ

24
被害者、ご遺族の心情を考えると、死刑反対とは軽々しく言うべきではない。死刑反対と言う人は、自分は犯罪とは無関係で、そのような被害に遭うことはないと考えている人たちだと感じる。2023/04/23

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