文春新書<br> コロナ後の世界

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文春新書
コロナ後の世界

  • ISBN:9784166612710

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内容説明

新型コロナウイルスが国境を越えて感染を拡大させる中、現代最高峰の知性6人に緊急インタビューを行い、世界と日本の行く末について問うた。

このパンデミックは人類の歴史にどんな影響を及ぼすのか?
これから我々はどんな未来に立ち向かうのか?
世界史的・文明論的な観点から、冷静かつ大胆に2020年代を予測する。

[主な内容]
・ジャレド・ダイアモンド「21世紀は中国の時代にはならない」
(カリフォルニア大学ロサンゼルス校地理学教授。著書『銃・病原菌・鉄』)

・マックス・テグマーク「AIで人類はもっとレジリエントになれる」
(マサチューセッツ工科大学教授。著書『LIFE3.0 人工知能時代に人間であるということ』)

・リンダ・グラットン「ロックダウンが日本人の新しい働き方を生んだ」
(ロンドン・ビジネススクール教授。著書『ライフシフト 100年時代の人生戦略』)

・スティーブン・ピンカー「人間の認知バイアスが感染症対策を遅らせてしまった」
(ハーバード大学心理学教授。著書『21世紀の啓蒙 理性、科学、ヒューマニズム、進歩』)

・スコット・ギャロウェイ「パンデミックでGAFAはますます強大になっていく」
(ニューヨーク大学スターン経営大学院教授。著書『the four GAFA 四騎士が創り変えた世界』)

・ポール・クルーグマン「経済は人工的な昏睡状態。景気回復はスウッシュ型になる」
(ノーベル経済学賞受賞者。著書『格差はつくられた 保守派がアメリカを支配し続けるための呆れた戦略』)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

240
9月の第一作は、ジャレド・ダイアモンド他、世界の知の巨人たちが語るアフターコロナの世界です。ジャレド・ダイアモンド以外は、初読です。オススメは、スコット・ギャロウェイの『新型コロナで強力になったGAFA』です。オールド・エコノミーのウォルマートが元気だというのが不思議です。私の持論、「新型コロナ・ウィルスは、地球の自浄作用の一つ」だと主張する論客がいなくて残念です。2020/09/01

absinthe

188
6人の著名知識人に「コロナ後の世界」を語ってもらったもの。どの方も普段の論調からあまり離れてらっしゃらない。コロナと関係ない話も少なくないような。日本はやはり女性の社会進出促進や、若い移民の受け入れ、高齢者の活用が課題となるのか。日本は、差別の少ない国だとは思っていたが習慣を変えたがらない国でもある。他の企業が停滞する中、GAFAはコロナで躍進した。GAFAを危険視する声が聞かれるとは驚いた。どの知識人もトランプ嫌ってるなぁ。2021/05/12

buchipanda3

102
近年、発言が注目される各分野の著名な知識人6名による寄稿文。どの内容も現状を丁寧に考察して分かり易く提言が為されていた。ただ内容としては新たな見解というよりも、従来の提唱にコロナの影響を加味したものに感じられた。コロナが大きな「変化の担い手」になるのかという点では、むしろ「促進剤」となるという意見が頭に残った。コロナによるニューノーマルと言っても技術的な革新の影響ではないため、変革というよりも見えてきている盛衰の流れが加速されるものに留まるのかもしれない。それでも先を見据えることの大切さは変わらない。 2020/07/29

trazom

93
世界最高峰の知性6人が何を語るか楽しみで手に取ったが、そもそも、インタビュー記事をまとめただけのものに、思想的な深みは全くない。週刊誌レベルの内容が「新書」になることの悲しさを思う。6氏とも、普段から唱えている自説を繰り返し強調しておられ、「コロナ後の世界」に対する革新的な視点は全くない。この人たちにとって、新型コロナ騒動とは、自説の主張してきた社会への方向性を加速する「促進剤」であって、「変革」ではないという共通認識があるのだろう。何か違う気もするけれど…。2020/10/25

k sato

63
2020年、コロナ流行初期。世界はどう変容するか。政治、AI、労働、認知、GAFA、経済の観点から、世界の知識人6名を緊急取材。共通認識は、パンデミックは深く考える機会になるということ。パンデミックから学び、私たち全員が変わらなければならない。感染対策、核の脅威、経済格差の是正は、喫緊の課題として挙げられていた。コロナ収束に向かう現在、知識人でも見通せなかった事態は、露のウクライナ侵攻だ。人類の歴史は、感染症、戦争、飢饉との闘いであった。温暖化や経済格差によって、世界が第三の危機に見舞われないことを願う。2023/03/08

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