岩波ジュニア新書<br> 国際協力ってなんだろう - 現場に生きる開発経済学

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岩波ジュニア新書
国際協力ってなんだろう - 現場に生きる開発経済学

  • 著者名:高橋和志/山形辰史
  • 価格 ¥902(本体¥820)
  • 岩波書店(2020/07発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005006687

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内容説明

貧困削減や開発援助,感染症対策,平和構築,紛争予防,環境保全,ジェンダーなど,国際協力に関する24のテーマを取り上げる.現場の研究者の目に映った開発途上国の厳しい現状や課題を中心に,開発経済学の視点から,ダイナミックに変化している開発途上国の姿を伝え,国際開発の取り組みを紹介する.

目次

1 開発のめざすもの
 貧困――貧困をもたらすものは何か?……高橋和志
 ジェンダー――貧困の女性化……野上裕生
 障害――社会的コストを障害者に転嫁する社会……森壮也
 保健――その費用を誰がどのように賄うのか……内村弘子
 感染症対策――アウトブレークを食い止めろ……山形辰史
 教育――よりよい将来に向けた投資……高橋和志

2 平和と秩序を求めて
 紛争――国際社会はどうかかわるか……武内進一
 汚職――みんなでやれば怖くない?……湊一樹
 法制度改革支援――先進国による押しつけか?……佐藤創

3 宇宙船地球号の舵取り
 環境――開発との両立をめざして……小島道一
 排出権取引――クリーン開発メカニズム……中村浩美
 資源循環――国際化するリユース・リサイクル……小島道一
 コラム☆開発経済学でわかること……山形辰史

4 開発への取り組み
 開発援助――借入は計画的に……山形辰史
 マイクロファイナンス――貧困層にこそ金融サービスを……高野久紀
 貧困削減――教育や保健を条件にした補助金……伊藤成朗

5 開発途上国でのイノベーション
 技術――必要は発明の母……山形辰史
 知的財産権――創る人と真似る人……久保研介
 情報技術革命――変わる貧困層の生活……高野久紀
 農業技術革新――奇跡の米が歩んだ軌跡……高橋和志

6 国境を越えよう
 貿易自由化――敵か味方か……熊谷聡
 国際価値連鎖――分業の連なりが生み出すもの……川上桃子
 産業集積――一人より二人,二人より三人……磯野生茂
 国際労働移動――土地を離れる者と残される者……町北朋洋
 グローバリゼーション――宇宙船地球号の別の顔……山形辰史,高橋和志

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

110
ゼミの大先輩が編者なので手に取った。10年ほど前のジュニア新書。インフォーマルな問題や女性の権利と雇用の、教育の質などはある程度の知識があったが、感染症についてはまさにコロナの復習のようだった。途上国で発生することが多く(例がSARS、発症から世界が把握するまでのタイムラグの問題)、また薬を開発するには発症国の協力と薬の開発者の特許の解放の問題、さらに予防接種のうむ複合効果など。2023/05/21

ワタシ空想生命体

4
テーマを開発問題全体に広く設定した入門書。貧困、ジェンダー、排出権取引、マイクロファイナインスなど24の項目について各項目10ページ以内で説明をしている。国際開発の取り組みの現状についてつかみやすい。参考文献も紹介されているが少ない。洋書が紹介されていないのはジュニア新書だからだろうか。2015/08/16

フェイ

2
開発経済学の内容について、1テーマ5ページほどの内容で広く解説している。ODAや国際援助というものについて、具体的にはどのようなものか、何が課題なのか等が手軽にわかるため、入門書としては十分。また、各テーマの終わりに参考文献(1冊)も書かれているため、詳細を読みたければそれを読めば良いというのもグッド。参考文献が1冊で良いのかという感じはするが、やたら選択肢を増やすよりは判断の余地がないということは手軽さにもつながるため、入門書としては良い切り捨てだと思う。2017/04/30

あかあか

1
中高生向けに開発経済学の現状を紹介した本。「大学入学後2年も経つのに何も身についてないじゃん…」と思って読んでみた。超入門書なので広く浅く様々なトピックスが掲載されている。開発経済学が扱う領域がこれほどまでに広いのかと驚いた。

alwaysant

1
経済専攻としては物足りなさは当然ある。ただ幅広なトピックを扱っているからか、深く調べてみたいところも幾つかあり、きっかけとしては適した本だと思う。2012/03/03

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