ドラえもん<br> 藤子・F・不二雄の発想術

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ドラえもん
藤子・F・不二雄の発想術

  • ISBN:9784098252022

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内容説明

ドラえもんの作者の仕事に学ぶ創作の極意。

『ドラえもん』や『パーマン』『キテレツ大百科』を生んだ国民的まんが家、藤子・F・不二雄が自らの言葉で語る「生いたち」「まんが論」「仕事術」。これまでに発表された膨大なインタビューやエッセイなどから、珠玉の言葉を厳選しました。生涯ブレることなく、自分の描きたいまんがをひたすら描き続けた藤子・F・不二雄のメッセージは、もの作りを行うすべての人に、創作のヒントと明日へのエネルギーを与えてくれるでしょう。
「物を作るというのは、その人の個性を100%発揮させないとうまくいかないんです。いろんな意見を出し合って、足して2で割る、3で割るというようなやり方ではダメなんです」(本文より)
藤子・F・不二雄が貫いた、こうしたブレない姿勢は、創作における彼の豊かな知識、発想力、そしてアイディアの育て方によって支えられていたと思われます。ふだんは寡黙だった藤子・F・不二雄が生き生きと語るのは、漫画づくり、特に発想のメソッドに集約されているからです。本書は、藤子・F・不二雄の言葉を集めただけの本です。何も足さず、何も割っていません。純度100%の金言集、ぜひご一読ください。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆー。

42
「この本は手元に置いて何回も読みたい。ドラえもんのひみつ道具って何種類あるか知ってますか?・・・私は知らないんだけど『いや、知らねぇのかよヽ(´・ω・`*)』まず考えることが好き。これが第一と著者は語る。でないと、こんなにひみつ道具のアイデアは浮かばない。それでもアイデアに行き詰まる時がある。その時の解決法としてp183の小人話を読むと落ちでクスッとくる。サービス精神を持った人という印象。ひみつ道具の数を調べるひみつ道具があったらどうなんだ…アイデアは疑問からも生まれる。」2021/02/17

みのゆかパパ@ぼちぼち読んでます

41
藤子・F・不二雄が書き、語った言葉を抜粋し、テーマ別に並べた本。ただそれだけの本であり、その言葉も断片的だったり、時には重複したりしているところもあるのだが、それによって生身の藤子・F・不二雄の思いが混じり気なしに伝わってきて、なかなかに味わい深い良作に仕上がっていたと思う。内容としては、創作上のヒントなども織り込まれてはいるけれども、タイトルから連想するような「HOW TO」本ではないので、創作の仕事に関心がある人以外にもおススメ。とりわけ、かつて愛読者だった人であれば、間違いなく楽しめる一冊だと思う。2014/06/07

hnzwd

37
藤子・F・不二雄の色々な場での発言や、本での論評等をまとめた本。生涯、子ども向けの漫画を描き続けた漫画家さんの言葉は、簡単な文章なのに重みがある。自分が楽しくないものは読者も楽しくない。大人の考える子供像は本当の子供達には見透かされる。あたりの考え方はやっぱり凄いなー。2020/04/10

小木ハム

32
『小さい子どもの世界では、教師も両親も、はるか遠いところにいる。でもいじめっ子はすぐ近くにいるわけ。』という言葉が刺さった。そうなんだよね。どれだけ親が守っていても、教師が目を光らせていても、子どもは子どもの世界で生きている。グループのリーダーを中心に世界は回っているし、仲間はずれにされると恐怖しかない。大人になるにつれて幼い記憶は薄れていくけど、未だに残っている『子どもの頃に感じたこと』は、たぶん普遍的な感情なのだと思う。それは時代が変わってもおそらく子どもには通じるのだろう。2020/08/14

テツ

29
藤子不二雄のインタビューなどから抜粋したメッセージ集。幼い頃から藤子漫画の押しつけがましくない世界の描き方が好きだ。漫画は娯楽であるという確固とした信念があったからこそ、藤子先生にとっての美しいものや美しい生き方を作品に織り込んでも嫌な感じ、啓蒙されている感じが微塵もしないのかな。それでも(だからこそか)漫画で描かれるぼんやりとした優しい美徳は読者の中に残り続ける。久々にドラえもんを全て読み返したくなりました。2018/05/12

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