- ホーム
- > 電子書籍
- > ビジネス・経営・経済
内容説明
●データ・ロジック+心理的要素が鍵に
膨大なデータの蓄積が、次なるマーケット予測につながり、顧客に働きかける時代。相手を説得させるために、理詰めで考え、相手をうならせるプレゼン。仕事は省力化され、かつ、ターゲットをはずさないマーケティングがかなりの精度で行われるようになってきたとされる。社外でも社内でも。
しかし、ステレオタイプ化したターゲット広告は、顧客の気持ち悪さを誘発し、スキのないプレゼンは、少しは口を挟みたい人の反感を買う。メンタルヘルスの社員は増え続け、コミュニケーション不足の会社は、分析が完璧でも実行力に欠ける。こういう時代でもあっても、心理学がビジネスを動かす要素としては欠かせない。
本書は、ビジネスで必要な心理学の要諦を5ページ×50項目で解説するもの。
●職場の質問をベースに。図表をいれて理解力アップ
著者の榎本氏がたずさわった実際のケースをクエスチョンにし、それに答えていくかたちになっている。見出しに心理学用語を残したことで、事例の意味づけを理解し、他のケースにも応用できるようにしている。ビジネス心理学の基本的考えが網羅できる一冊。
目次
chapter1 モチベーションの心理学
chapter2 人事評価の心理学
chapter3 職場の人間関係の心理学
chapter4 リーダーシップの心理学
chapter5 マーケティングの心理学
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
キク
55
若い頃は、ビジネス本やハウツー本について「苦労しないで手っ取り早くノウハウだけ手に入れようって、あさましいな。時間をかけて自分の経験で手に入れないとな」という、若さ故の傲慢な考え方を持っていた。でも歳を重ねて残された時間が気になりだして、自己の思考の固定化が進んでいる自覚を持ちだすと、「あさましくてもいいから、目を通しておかないと、色々間に合わなくなってくな、これ」となってきた。自分の思考のバイアスって、自分だけではどうにも出来ないんだよなぁ。あ、そこそこいい本でした。、、、傲慢は治ってないな、俺。2023/08/26
かわうそ
27
出先でたまたまこの本以外、読む本なかったので再読。安定的要因(才能や素質)のせいにするとどんどん自信を無くす。一方でポジティブな人は変動的要因(自分の努力)のせいだと考える。2021/10/11
かわうそ
27
★★★☆☆最近はほんとに良い本が増えてるなぁ。心理学の本は結構読むから新しいことは特になかったけどまとめ方はすごくうまい。外的報酬を意識しすぎると内発的動機付けを低下させてしまう。外敵報酬は物事自体の面白さを減らしてしまうわけだ。読書家の皆さんも本一冊読んだらお菓子あげるなどという教育を受けたら本好きにはなってないと思う笑 フランクルの意味への意思、フロイトの快楽への意思、アドラーの権力の意思どれか一つが正解ということはないとは思うが、仕事の上ではフランクルの意味への意思が重要な論点であるのは確かだ。2021/10/09
かわうそ
24
①外的報酬を意識しすぎると内発的動機づけを低下させる ②人間性の5因子 父性、母性、従順性、奔放性、現実性 人によってどれが人間関係において現れる頻度が多いかが違う ③コミニュケーションの6因子 社交性、自己開示、自己主張、感情表現力、他者理解力、傾聴性 ④ モチベーションを上げるためには 多様性=変化がある、完結性=自分の仕事の位置関係がわかり、到達点が明白、重要性=有意味性、自律性=自律的に取り組める、自由裁量の余地がある フィードバック=自分の仕事の結果が分かる、今後の改善のために情報が得られる 2022/01/16
タカボー
6
従業員が楽しく、向上心を持って、持てる力を最大限出していい仕事してもらうためにどうするか。指示する時に「〜に注意しろ」とか言ってしまうけど、既に相手をネガティブ思考にさせてるかもしれない。明日から意識したいのは謙虚さ、それから許す範囲。本書はQ &A形式で、Qは現実的で共感できるし素晴らしいと思う。だけどAはちょっと酷いとこもある。関わらないようにしましょうとか、スポーツでもしてストレス発散しましょう、ってそれ職場として何も解決してないから。そういう人と前向きにうまくやっていける心理的な方法ないの?2021/04/06