内容説明
1960年代から80年代の約30年間に盛んに製作された「アイドル青春映画」。「これを観に映画館へ通った方も、少なくないと思う。そんな皆さんと記憶を共有するためにも、いつか、この時代の映画についてきちんとまとめたいと考えてきた」(本書「まえがき」より)。スクリーンのアイドルの姿に熱く見入った10代、20代のときめきが、記憶の奥底から、今、よみがえる。構想30年超、著者渾身の書き下ろしアイドル日本映画クロニクル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
hitotak
8
吉永小百合から後藤久美子まで、昭和のアイドル映画の変遷を自らの思い出とともに綴った一冊。個人的にはアイドル映画を観に行ったことはなく、ここに書かれているなかではかろうじて百恵・友和コンビ作や角川映画を後日テレビで観たくらい。しかしその時代ごとの主要映画の出演者やあらすじ等が著者の過ごした学生時代や社会情勢などと一緒に詳しく書かれていて、それなりに楽しく読んだ。文庫本500ページ超の分厚さだが、アイドルたちの写真がほんのわずかしか載っていないのが残念。2020/08/21
Gen Kato
3
角川三人娘で育った世代ですが、なぜかさほど好きでもなかったたのきんやシブがき隊や、チェッカーズも観ているという、つまりアイドル映画とは「自らの成育史には欠かせない同時代の『生きもの』」であったわけだと改めて実感(だから筆者も自分の思い出を重ねて語ってるんだろうなあ)。2020/04/19




