創元推理文庫<br> 死んだレモン

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創元推理文庫
死んだレモン

  • 著者名:フィン・ベル【著】/安達眞弓【訳】
  • 価格 ¥1,300(本体¥1,182)
  • 東京創元社(2020/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
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  • ISBN:9784488162054

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内容説明

酒を飲んで運転し、自損事故で下半身の自由を失ったフィンは、心機一転、ニュージーランド最南端の町へ引っ越す。住居は人里離れたコテージで、26年前にその家に住んでいた少女が失踪していた。彼女が消えてから6週間後、不気味な三兄弟が住む隣のゾイル家の土地から、骨の一部が発見された。住人は逮捕されたが結局未解決となっていた。ゾイル家の関わりは明らかなのに証拠がない場合、どうすれば? 事件を詳しく調べ始めるフィン。だが5か月後、彼は三兄弟に命を狙われ……。最後の最後まで読者を翻弄するナイオ・マーシュ賞新人賞受賞作。/解説=吉野仁

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Panzer Leader

95
下半身不随の主人公が崖から宙吊りの状態でいきなりクライマックスみたいな始まり方。そこに至る過程や現在を交互に語る手法は斬新。だけど隣家の極悪三兄弟の正体を巡る謎解きと、主人公の立直りを描くカウンセリング治療の場面のバランスがあまり良くない。馴染みのないNZの歴史を始めとした面白い題材なんだけど上手く調理できなかった料理のような感じで、ちょいと惜しいかなと思った次第。2022/07/30

stobe1904

87
【このミス2021 海外編第8位】ニュージーランド発のミステリ。冒頭からいきなり主人公フィンの絶体絶命の現在と5ヶ月前が交錯しながらストーリーが展開されていく。ニュージーランド南島の最南端の町リヴァトンで26年前に起きた少女とその父親の失踪事件を調べ始めるフィンに不穏な事象が次々と起きて…。ミステリとしても素晴らしいのだが、心理学者ゆえかこの著者は人間を描くことがとても上手い。ニュージーランドの風土豊かな優れたミステリを読んだ、そんな充実感を与えてくれた。他の作品もぜひ読んでみたい。★★★★★2021/01/19

星落秋風五丈原

82
作家と同名の主人公。どうしてそうなったかは解説にて。車いすの主人公が宙づりになった状態から物語が始まり、そこからどうしてそうなったかの過去編と現在篇が交錯。主人公の再生物語。2024/01/02

オーウェン

73
いきなり主人公が断崖絶壁で吊るされているという、大ピンチから始まるミステリ。 車椅子で生活するフィン・ベルは、ニュージーランドの港町の外れで暮らし始める。 だが隣家の荒くれ三兄弟に巻き込まれてしまい、それが冒頭のピンチに繋がっていく。 もちろんその過程までにしっかりと伏線がある。 ちょっとした出来事が実は…というやり方。 特に最後の10ページほどで明かされる真相は予想していなかっただけに驚いた。 前日譚があるらしく、邦訳されるのだろうか。2021/09/29

ひらちゃん

68
冒頭からこの状況。ピンチと徐々に明かされる過去に目まぐるしく、何処からどこへ繋がるのだろうと翻弄されまくり。いやはやゾイル兄弟怪しすぎて、もう犯人いるでしょ状態なのに。そうきたか!半身不随のこの主人公、作者と同じ名前のフィン・ベル。死んだレモンそのものだったのに、食らいつくなぁ。その道のプロらしく、心療カウンセリングの場面がやたら長くてサラッと読んだけど難点はそこだけかな。次作も読みたい。2022/07/26

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