情熱のアフリカ大陸 サラヤ「消毒剤普及プロジェクト」の全記録

個数:1
紙書籍版価格
¥1,540
  • 電子書籍
  • Reader

情熱のアフリカ大陸 サラヤ「消毒剤普及プロジェクト」の全記録

  • ISBN:9784344923355

ファイル: /

内容説明

日本の衛生用品メーカー「サラヤ」が、東アフリカのウガンダで続けている「100万人の手洗いプロジェクト」(2010年~)と「病院で手の消毒100%プロジェクト」(2012年~)の記録。
文化も商習慣も違う土地で手指消毒剤の製造、販売事業を一から立ち上げ、病院の衛生環境向上を実現していく姿に迫る。
ボランティアではなくビジネスとして現地と関わり、手洗いの習慣を根付かせようと奮闘した人々の軌跡を描く。
SDGs(持続可能な開発目標)とは何か。
きれいごとだけでは達成できない、途上国での社会貢献ビジネスのリアル。

サラヤ株式会社
1952年、戦後間もない日本における衛生環境の向上を目的として創業。
当時大流行していた赤痢の感染予防のため、手洗いと同時に殺菌・消毒ができる「パールパーム石けん液」(公定書外医薬品)を開発。
以後、環境への負荷が少ない植物系食器用洗剤「ヤシノミ洗剤」や羅漢果エキス配合の自然派甘味料「ラカント」など、
「衛生・環境・健康」の理念のもと予防・衛生用品の製造・販売を手掛ける。
また、原材料の生産地であるボルネオの環境保全やアフリカのウガンダでの手洗い運動など社会貢献活動も積極的に行い、
イオン環境財団の「第1回 生物多様性日本アワード」(2009年)や外務省の「第1回ジャパンSDGsアワード」(2017年)ほか多数を受賞。
現在は持続可能な取り組みとしてアフリカでの手指消毒剤の現地生産・販売を開始させるなど、社会貢献ビジネスを展開している。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン

13
発行元は企業向け自費出版、ということはサラヤが自腹で出版したということか。著者は出版社のお抱えっぽい、だからか、なんか違和感あるタイトルは。老舗洗剤メーカーのサラヤが日本の衛生文化をアフリカに根付かせたいという、社長の不退転の決意がウガンダでソーシャルビジネスを興した記録。手指消毒といえばサラヤと言われるようになるまでには異文化との衝突がいっぱい。物事が一旦当たり前になってしまったら、それ以前のことは忘れてしまう。手を洗うことが当たり前になるまでは日本でも様々な感染症で命を落とす人が多かったのだ。2021/08/27

ぽけっとももんが

6
ウガンダでアルコール消毒液を作って売る。水が少ないところで衛生観念がわたしたちとは違うウガンダの人たちに、手指消毒の大切さを理解してもらい、手洗いを習慣にしてもらえば、サラヤの商品が売れるわけです。そして手洗いと消毒をすれば、かなり死亡率を下げることができるのだから、これこそWin-Win。ただテキはアフリカ、一筋縄では行くはずもない。魅力的だけれども手強い。そしてやっぱりきっちり洗脳されている。サラヤ、いい会社だなぁ。でもこのタイトル、小さいサブタイトルまで見ないと中身がさっぱりわからないよ。2021/01/13

tetsubun1000mg

6
ヤシノミ洗剤で名前を知っている会社で、最近会社に置いているアルコール消毒液がサラヤだったので興味をもって選ぶ。 学校などに置いてあったシャボネットせっけん液の会社とは知らなかった。 冒頭のユニセフの担当者と面談するシーンはリアルで引き込まれる。 サラヤのトップが旗振りして環境や衛生に力を入れていることは良く分かった。 アフリカのウガンダに消毒液を普及させ工場を建てて販路を作っていく過程は「カンブリア宮殿」に紹介されたそうだが、援助ではなく現地で雇用して採算を取る事業にしていこうとする情熱が称賛に値する。 2020/12/08

Kuma

3
熱量の高い人たちがたくさん出てきてとても楽しい記録。アフリカ時間にどうしても馴染めない日本人がいるってのはわかるけど、現地と本社で意見が合わないってのもあるあるなのか。日本人現地スタッフって能力は高くても本人の考えもしっかりしてるから定着せず割りと短期で辞めてしまう。たくさんの壁を乗り越えながらも着実に成功の道を進んで行くのは気持ちいい。たくさんの命が救えたと思うとやりがいもあるだろう。またアフリカで仕事したくなった。2023/07/15

くらーく

3
ウガンダからケニア、ナイジェリアって感じでビジネスを拡張していくのが良いのかもねえ。 本書に出ている人は本当に誠意・熱意をもってビジネスをしている。生き方が素晴らしいよね。やはりトップがちゃんとした理念を持ってぶれずに活動している企業は清々しい。 ウガンダで事業を立ち上げた日本の人たちは、ほぼ5年経たずにいなくなってしまう。この辺が異国での活動の限界なんだろうね。それと、ビジネス立ち上げの最大の功労社は、インドネシアのカキラシュガーですね。素晴らしい協業。ぜひ、この辺もマスコミが取り上げて欲しいな。2020/10/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16215802
  • ご注意事項