内容説明
現代人の新しい傾向を鮮やかに分析した名著! 現代の若者たちの生きるうえでの最大の目標が、自己愛の実現にほかならぬことを、豊富なデ-タを駆使して説得力豊かに論証し、その自己愛人間の生態を具体的に描く――自己愛人間にとっては、自己愛をみたすことが毎日の最大の関心事であり、その心の決め手は、相手がどう感じ考えているかではなく、自分の自己像が自分の思い通りであるかどうかにある。自己愛人間という観点に立って、人と人のかかわりから日本人論に至るまで、心が関わるすべての領域を展望する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りっとう ゆき
1
過剰な自己愛人間となってしまうそのメカニズム、心理学的な理論を説明しつつだから難しくはあったけど、うなずけることが多かった。自分もだけど、人を理想化して愛する、とか、精神的に閉鎖された世界=イリュージョンの中に生きてるイメージ。それが何かのきっかけで現実に直面するとダメージをきたす。あと、これ読んでるうち、自分が人のため、とおもってるのは、親切なのか自己愛なのかわからなくなってきた笑2023/12/30
丰
0
Y-202004/10/20
yosuke
0
子育て世帯の特に母親が読むと気付きが多いと思う。赤ちゃん時期に全能感を味あわせてあげないと将来苦労するし、親自身を投影しすぎるのも良くない。2023/03/16