内容説明
飲むべきビールに迷って、さあ大変! ――大のビール党・玉谷邦博は、ジョッキ片手にふと首をかしげた。飲みなれた銘柄なのに、どこか味が違うのだ。これは一大事! 飲むべきビールを探し求めて、何種類もの試飲の末にたどり着いた結論は? という表題作のほか、猫のフンに悩む男の話など、生活の中にある喜劇がいっぱいの傑作短編集。<『本番いきま~す』改題作品>
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Miko
10
友達に勧められて買った本。読みやすい。文体が分かりやすくて好きです。中でも「二人の女」が良かった。女子高生裕子の家族と一緒に住んでる父方の祖母が足を骨折して手術する。その時の祖母と母のやり取りで今まではどんな時でも母親の味方をしていた裕子だったが人として魅力があるのは堂々として行動的な祖母じゃないかと気づく。母親は色々なことから逃げる自分が好きではないタイプの人柄だと。何かあった時に魅力的だと思ったりイマイチな人だと思ったりする。できれば身近な人は魅力ありであってほしいな。2015/05/13
rokoroko
6
表題のビールが好きで銘柄を決めていたのに味がかわってしまったというのは良くある。違うというのはわかるけれど表現できない。飲んでるうちに解らなくなる。本当にそうですね2017/06/09
ソイソイ
3
久しぶりに手にした清水義範。「間違いだらけのビール選び」はそうそう、こんな感じ。懐かしいし、笑える。しかも実際にありそう。でもその後の話はちょっと作家のイメージと違ってた。それもまた新鮮。2015/06/08
papakiti
2
まさに日常にある?ようなお話ですね。他の方も言っているように、これからどんな展開が・・・と思ったところで終わっているのが特徴です。2019/09/16
Akihiko Kimura
2
いいね、こんな感じの内容 平凡な日常を切り出して描いただけみたいだけど、何か心に残るものが有る。 白いご飯と漬物みたいな、清々しさを感じる。2019/03/14
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