内容説明
読んで思わずニヤリ、じわーっと面白い7編。タイムマシンに記憶喪失、唯我論……斬新で楽しいアイディアがいっぱい! ――動くものは何もない。東京にあるのは白い死と、虚しく時を遡(さかのぼ)るテレビ番組の喧騒だけ。命だけ破壊する中性子爆弾で死に絶えた人間に代わり、コンピューター自らが意志をもって動き出した……。文明の終焉をペーソス漂わせて描く表題作のほか、「唯我独存」「21人いる!」など、パスティーシュの名手が贈る、珠玉のアイディア7編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
timeturner
2
清水義範さんって笑えるパロディ作家という印象だったんだけど、この本の作品の多くは読んだあとになんともいえない哀愁と郷愁を感じさせた。それでいて現実の社会をチクッと刺すような針も隠されている。しっとりした星新一みたいな感じ。2023/02/09
ちゃーりー
1
著者未読の一冊、好みは「黄昏のカーニバル」「デストラーデとデステファーノ」。2019/09/30
かしまさ
1
ぞっとする話が多いと思ったらお得意のパスティーシュではなくてSFの雑誌に載ったSF短編集だった。清水先生守備範囲広い。「消去すべし」はもしかしてデスノートの元ネタ? なんて思ったり、デスがつく野球選手はデスパイネしか知らんわいって思ったり、解説まで芸が細かかったりして楽しめました。2015/10/16
日中気絶
1
消去すべし!は世にも奇妙みたい
とろっち
1
表題の「黄昏のカーニバル」は、いかにも清水義範っぽい短編、という感じかな。あと、やはり「デストラーデとデステファーノ」でしょう!
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