角川文庫<br> 砂上

個数:1
紙書籍版価格 ¥682
  • Kinoppy
  • Reader

角川文庫
砂上

  • 著者名:桜木紫乃【著者】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • KADOKAWA(2020/07発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041095973

ファイル: /

内容説明

守るものなんて、初めからなかった――。人生のどん詰まりにぶちあたった女は、 すべてを捨てて書くことを選んだ。母が墓場へと持っていったあの秘密さえも――。直木賞作家の新たな到達点!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

じいじ

120
文芸書編集者のたのしみは、未来の売れっ子作家を見つけ出すことである、とむかし何かで読んだことがある。本作の主人公は、37歳で別れた夫から月々5万円の慰謝料を受け続け、ひそかに小説家を目指す四十女。その主人公の新人賞応募作品に鋭いツッコミを入れる女編集者との掛け合いが見どころの一つだ。小説家への道筋に向けて、容赦のない言葉で激励する裏に、主人公への深い思いやりを感じます。小説を書きあげる苦しみを綴った私小説のような本作は、桜木さんの新境地の一冊です。2020/08/22

里季

57
桜木紫乃さん作品はしばらくぶり。いつも北の大地北海道を舞台にしている。本作はいつもよりトーンが明るく感じた。それは小説を書きあげる主人公のエネルギーゆえか。編集者乙三の辣腕が面白かった。2020/09/09

KEI

50
小説家を目指すバツイチの主人公が編集者に厳しい指摘を受けつつ、「砂上」という小説を書く話だった。自分を未婚で産んだ母、妹として15歳で娘を産んだ主人公、彼らの物語を小説にしようとするが、編集者には、「質の良い嘘」を書くことだと言われ何度も推敲しながら、小説を書き上げる。一般的とは思えないが、小説は編集者のこの様な指摘を受けて書いているのかと思ってしまった。どこからどこまでが小説なのか、作中作も読みたいと思ってしまう。主人公は様々に形を変える砂の上を歩きながら小説を紡いでいくのだろう。一味違った作品だった。2020/09/16

カブ

48
作家以前の柊令央は小説新人賞やエッセイ大賞に応募するも次点止まり。本当に作家になりたいのか、このまま自己満足で終わるのか。一念発起、編集者小川乙三と共に渾身の一作を執筆する。創作の苦しみとはこんなに大変なのかとしみじみ思う。作家って凄い。2020/08/16

JKD

45
自由奔放だった亡母ミオと、妹であり娘である快活な美利とのぼんやりした関係を虚構として再構築し、砂上というタイトルで小説にしようとする玲央。しかし自身の感情表現の薄さと現実の厳しさとの狭間でどうしても物語として構成しきれず幾多の葛藤に苦しむ。こういった静かで強い女性、いや強くなっていく女性を絶妙な感情表現で読ませてくれる桜木作品はやっぱり病み付きになります。2020/07/25

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16226029

ご注意
リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。