内容説明
珍論文ハンターのサンキュータツオが、人生の貴重な時間の多くを一見無駄な研究に費やしている研究者たちの大まじめな珍論文を、芸人の嗅覚で突っ込みながら解説する、知的エンターテインメント本。
【目次】
はじめに
一本目 プロ野球選手と結婚する方法
二本目 「追いかけてくるもの」研究
三本目 徹底調査! 縄文時代の栗サイズ
四本目 かぐや姫のおじいさんは何歳か
五本目 大人が本気でカブトムシ観察
六本目 競艇場のユルさについて
七本目 前世の記憶をもつ子ども
番外編 偉大な街の研究者
八本目 鍼灸はマンガにどれだけ出てくるか
九本目 花札の図像学的考察
十本目 その1 「坊っちゃん」と瀬戸内航路
十本目 その2 「坊っちゃん」と瀬戸内航路 後日譚
番外編 「坊っちゃん」と瀬戸内航路 全文
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
rico
99
それがどーした、なんて言っちゃいけない。漱石がどこから松山行の船に乗ったかとか、カブトムシの起き上がり方とか、縄文時代の栗のサイズとか、花札の図像とか。インパクトファクターも科研費も関係ない。そこにあるのは対象に対する愛と情熱。仮説を立て、調べ、検証し、論文としてまとめた。それだけ。これが研究の原点。著者は、いや、なんでそのテーマを・・?と愛に溢れる突っ込みをしつつ、統計・観察・文献調査といった研究の手法をしっかりフォロー。実験要素薄めだったのがちょい残念ですが、前作と同様楽しませていただきました。2021/04/30
おいしゃん
29
本書でいう「ヘン」というのは最高の褒め言葉であり、論文著者へのリスペクトがしっかり伝わってくる。本書の作者は芸人だが、むしろ文筆や研究で生きた方がいいのでは、と思えるほど論文の紹介も面白い。2022/08/10
秋良
23
どれもこれもインパクトが凄い。中でもプロ野球選手と結婚する方法がぶっちぎり。元の論文を読みたいと思ったのは「追いかけてくるもの」研究で、これはPDF化されてなかった。声出して笑ったのは競艇場のユルさ。この奇人がたくさん出てくるの、なんかに雰囲気似てるなと思ったらマツコの知らない世界だ。私の知らない世界はたくさんあるのだなー。面白いな。2020/11/29
びっぐすとん
22
【蔵書登録】110円本。図書館ハードカバーで読了しているが、文庫で見つけたら絶対買おうと決めていた本。在野の研究の面白さがギュッと詰まってて楽しい。「『坊っちゃん』と瀬戸内航路」はミステリー作品の足で捜査する叩き上げ刑事みたい。なにか「研究」したくなる本。2021/03/29
ひよピパパ
19
前作が面白かったので本作も読んでみた。「もっと」がつく割には前作の方が優っていたように感じたのは私だけか。本書「あとがき」でも述べられているが、本作は卒業論文や在野の研究者の論文など、ややアマチュア感が色濃い。ただ息抜きの読書としては最適。六本目「競艇場のユルさについて」の論考は、そのツッコミといい、大いに笑わせてもらった。2025/07/27
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