パンデミックを生き抜く 中世ペストに学ぶ新型コロナ対策

個数:1
紙書籍版価格
¥891
  • 電子書籍
  • Reader

パンデミックを生き抜く 中世ペストに学ぶ新型コロナ対策

  • 著者名:濱田篤郞【著者】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 朝日新聞出版(2020/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022950833

ファイル: /

内容説明

3密回避、隔離で新型コロナのパンデミックを乗り越えようとするのは、実は14世紀ペスト大流行の時と同じ。渡航医学の第一人者が「医学考古学」という観点から不安にならずに今を乗り切る知恵をまとめた。現代のコロナ流行だけでなく今後の感染症流行への対処法も紹介する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

36
新型コロナ感染対策として取られている隔離・検疫・都市封鎖が、14世紀のペスト大流行時にとられたものと同じだったとは。コロナを「正しく知って正しく怖がるべき」としきりに言われるが、まず人間と病気の長い戦いの歴史を知るのはその第一歩だろう。少なくとも神に祈るしかなかった時代に比べ、科学を信頼できるだけマシだろうし。それでも未知の感染症には700年前の人を見本にするしかないとは、ウイルスとの戦いは人類の逃れ得ぬ宿命か。『復活の日』にある通り、種の滅亡は地球の歴史にとっては、ありふれたささやかなドラマなのだから。2020/09/18

ta_chanko

11
14世紀にヨーロッパを中心に大流行し、多大な犠牲を出したペストを教訓に、現在のコロナ禍や将来のパンデミックを生き抜くヒントを探る。ヨーロッパにおけるペスト大流行の原因は、東西交易の活発化、不潔な環境、免疫の不保持、ネズミ→ノミ→ヒト→シラミ→ヒトへの感染など。感染拡大を防ぐには、隔離・検疫など基本的には昔と変わらない。今後もグローバル化がすすみ、人口が激増した世界において、中世のペストに匹敵するような感染症が人類を襲う可能性も十分に考えられる。情報共有・適切な治療・医学の進歩などで乗り越えるしかない。2020/10/02

nori

8
Volume of this book can be condensed to 1/3 because same topics and analysis were repeated. As the time of writing it around July, 2020, human beings might not know enough about covid-19. But we may have hints to understand those who do not fit face mask2020/10/25

ふたば@気合いは、心を込めて準備中

7
中世において人口を目に見えるほど、はっきりと減少させたペストを通して、感染症との向き合い方を考える。数百年前から今にかけて、治療という観点からはともかく、予防について人類ができることは変わっていない。密着しない、接触しないことがすべて。発症したなら隔離する。結局今できていることもこれだけで、これが最上の防御なのだろう。20世紀に入って新たな脅威となるウイルスが続々と出現している。新型コロナがいずれ去って行っても、次のウイルスが、ペストの再来を招くのかもしれない。。。2020/07/28

きのやん

2
ペストの流行と終息について、門外漢が知るには充分に書かれている。ただ、武漢風邪の脅威を過大評価し過ぎだ。今の日本は、感染症の科学的知識が全くなかった時代のペスト流行とそっくりだ。人は原因が分からない惨事が起こると、スケープゴートを作らずにいられないらしい。14世紀のヨーロッパでも、清潔な生活習慣のために感染者数が少なかったユダヤ人の虐殺が起こった。関東大震災の時の日本でも、在日朝鮮人が虐殺された。今、旅行・飲食・販売業界がスケープゴートにされている。パンデミックしているのは、武漢風邪怖いウィルスだ。2021/06/05

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/16148085
  • ご注意事項