内容説明
登場する作家が生まれた頃から慣れ親しみ、今も所有している一つの火鉢に、有為転変の来歴を与える――「旅する火鉢」
「深紅よりもっと鮮やかな朱赤」と描写される椅子をモチーフにした――「ポンペイアンレッド」
オーロラ見物と白夜体験のためにアラスカを訪ねた主人公が、「ウルフとラッパー」と名乗る謎めいた人物と出会い、極地の真実を解き明かしていく――「夢の罠」
作家を思わせる語り手の女性が、人生の折々に鮮烈に現われたトマトとの関わりを追想する、表題作――「私が愛したトマト」
など、未発表作品2点を含む全11篇を収録。
目次
旅する火鉢
崖
夢の罠
散歩
ポンペイアンレッド
私が愛したトマト
蜜蜂とバッタ
蚕起食桑(かいこおきてくわをはむ)
タンパク
翔の魔法
かぐや姫
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
193
高樹 のぶ子は、新作中心に読んでいる作家です。本作は、ヴァラエティに富んだ少し不思議な短編集でした。オススメは、表題作の『私が愛したトマト』&『蜜蜂とバッタ』です。 https://www.usio.co.jp/books/paperback/208862020/08/21
hiromura
15
久しぶりの高樹さん。難解すぎて、11作品中4つもすっとばしてしまった。アラスカが舞台の「夢の罠」は面白かった。2020/09/05
てつろう
6
文学的過ぎて自分にはいいのか?悪いのか判断できない。蜂蜜とバッタではマーラーの5番って何だったと気になりアダージオを聞きながら読む。続けてマラーの1番が気になってタイタンを聞く。良く分からない世界感がマーラーに合っている2020/10/25
まり
6
図書館本。初読みの作家さん。残念ながら私には、さっぱりわからなかった。2020/10/08
いっこ
5
『夏への扉』から、「夏」を意識して選んだ本が続いている。こちらもタイトルと表紙で夏にふさわしいかと選んだのだが、著者が飛んでいく世界はさわやかとは言い難い。このねっとり感は何なのだろう。そんな中で、『夢の罠』、『翔の魔法』は素直に読めた。2020/08/20
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