新潮文庫<br> 君が夏を走らせる(新潮文庫)

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新潮文庫
君が夏を走らせる(新潮文庫)

  • 著者名:瀬尾まいこ【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2020/07発売)
  • 読書の秋、到来!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~10/5)
  • ポイント 175pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101297743

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内容説明

ろくに高校に行かず、かといって夢中になれるものもなく日々をやり過ごしていた大田のもとに、ある日先輩から一本の電話が入った。聞けば一ヵ月ほど、一歳の娘鈴香の子守をしてくれないかという。断り切れず引き受けたが、泣き止まない、ごはんを食べない、小さな鈴香に振り回される金髪少年はやがて――。きっと忘れないよ、ありがとう。二度と戻らぬ記憶に温かい涙あふれるひと夏の奮闘記。(解説・あさのあつこ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

さてさて

479
「あと少し、もう少し」で二区を走った大田君のその後を描いたこの作品。『-やいやいやい-と泣き出す鈴香』、なんとあの大田君が1歳10ヶ月の子供の面倒を見るアルバイトを始めるところから作品はスタートします。アルバイトと言ったってまったく経験のない育児は大変です。『ぶんぶー』、『でったー』、そもそも子どもの言葉なんて意味不明。何をやっても泣き止まない鈴香。そんな育児に奮闘する大田君の姿の中にまだまだ無限の可能性が残っていることを感じるこの作品。「あと少し、もう少し」の世界観の奥行きが深まるのを感じた好作でした。2021/10/19

404
好きなジャンルのストーリーでは正直ありませんでしたが瀬尾さんの作品なのですらすら読了しました。子育ての大変さと喜びと苦労が手に取るようにわかります。鈴香の態度、瀬尾さんの実体験も入ってそうな感じでした。大田くんが学生なのに色んなことが出来過ぎていて大人で違和感もあるけど魅力的でした。2020/09/01

mae.dat

288
『あと少し、もう少し』の大田くんが主役と聞いていて、このタイトルですから、ランナーと話だと思うじゃないの。全然違って。鈴香ちゃんかーいーね(ˊᗜˋ*)。鈴香ちゃんとの交流を介して成長しました。将来に向けて目標や目的を見つけられると良いですね。儂はこども達に好かれる体質らしくてね、甥姪が小さかった頃、儂のことをジャングルジムか何かと勘違いしている嫌いがあったりね。未入学児の坊主をキッズコーナーで遊ばせていると、別の子がやって来たりね。その子のお父さんを放って来るので、気まずい思いをしたのも、好い思い出です。2023/02/05

hitomi.s

266
意外な存在が自分の大切になることがあるし、大切になった途端にひらける視野がある。そこを「なんとなく」で通り過ぎてしまうのは、楽ちんだ。見落とさずに、感じたり考えたり飲み込んだり…大変だけれどさ、悪くないよね。長い長い梅雨があって暑い暑すぎる夏になる。こんな時期にぴったりな本でした。大切におもう気持ちを、大切にして年をとっていきたいな。2020/07/27

いなとも

185
「あと少し、もう少し」から2年後の大田君が登場。その時は縦横無尽(?)の活躍を見せた彼の微笑ましくてあたたかい子守奮闘記。特に事件が起こる訳でもないが気づいたらもう一気読みしてた。「あの人」も登場するから前作を読んでいればなお面白い。2022/09/20

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