山と溪谷社<br> 文系でもよくわかる 日常の不思議を物理学で知る

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山と溪谷社
文系でもよくわかる 日常の不思議を物理学で知る

  • 著者名:松原隆彦
  • 価格 ¥1,386(本体¥1,260)
  • 山と溪谷社(2020/07発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635130127

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内容説明

「タイムマシンは理論的には可能」
「氷が水に浮くから命は存在する」
「自転車はこいでいてなぜ倒れないの?」
「スマホで話したり画像が送れるのはなぜ?」

日本の宇宙論、物理学の第1人者が解き明かす、新しい世界と日常の見方。
最先端の物理学で日常の「不思議」を誰でも分かるように解き明かします。
文系でも物理学に興味のある人や、新しいものの見方を模索している人へ向けた新しい物理学の解釈。

大好評「文系でもよくわかる物理学」シリーズ第二弾!

【目次】
1章 時間は流れない
 「時間が流れる」とは限らない
 脳が構築する〝順番〟はよく間違っている
 相対性理論の「時間」、量子論の「時間」
 「時間のループ」はありえるのか
 星の年齢はどうやってわかるのか?
 宇宙のはじまりにある時間とは?

2章 魔法の角度をもつ水
 「氷が水に浮かぶ」から、生命が生き延びられた?
 もしも水が熱しやすく冷めやすかったら、地球は砂漠のようだった
 「0度で凍り、100度で蒸発する」の不思議
 水の秘密は、その角度?
 テフロン加工のフライパンが焦げないのは水の帳面張力が強いから
 「純水」は体に毒?
 水以外のものでも生命は生きられたのか
 宇宙空間にも水はある?

3章 生活に隠れた物理学
 カーブで倒れないギリギリの速度は?
 自転車はなぜ倒れないのか
 宇宙空間でロケットが急カーブしたら?
 遠心力の正体とは?
 LED照明はなぜ省エネなのか?
 電子レンジは何を温めているのか
 電子レンジを使っていると、Wi-Fiがつながらない?
 「エコキュート」はエアコンと同じ?
 原子力発電も火力、水力発電も、基本は同じ?
 地上に太陽をつくる?

4章 スマホに使われている物理学
 そもそもなぜスマホで会話ができるの
 電波はどうやって送受信するの?
 「5G」はなぜ大容量なのか
 光回線はなぜ速いのか
 どうして「指紋」がわかるのか
 緊急地震速報はどうやって教えてくれるのか
 電波は体に悪い?

5章 医療をささえる物理学
 体温計には物理学が詰まっている?
 指を挟むだけで血液中の酸素量がわかるのはなぜ?
 MRIはなにを画像にしているの?
 レーザーも量子論のおかげ?
 粒子線治療では、なぜがんのある場所で止まるのか?
 筋肉は何の力で動いているのか
 肩こり・腰痛への物理学的アドバイス

6章 物理学者の今と昔
 物理学者のコミュニケーションが変わった?
 ウェブサイトは物理学のためのものだった?
 AIで世紀の大発見は起こるのか?
 物理の道を志した「こっくりさん」事件とは

終章 日常の「あたりまえ」は「あたりまえ」ではないかもしれない
 そこにモノは存在するのか
 あなたの知っていた「1キロ」は1キロではないかもしれない
 渡り鳥とオーロラの共通点とは?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

haruka★

22
インターネットや電子レンジ、スマホやMRI。普段あたり前に存在するものを物理学の視点で見てみたら、その仕組みは意外と単純なんだなぁと。生活必需品の多くは電波の働きに依存している。子供の頃テレビや電話の仕組みがふしぎで仕方なく、機能の見えないブラックボックスだったから、人間は魔法のようなことができるんだ!大人になったら空飛ぶ車もできているはず!と信じていた。でも魔法ではなくほぼ1つの便利を極めていたのだ。それは無尽蔵ではない。電波を使い倒したら、次の魔法はどこにあるんだろう?著者のいう水素力発電はすごい!2024/02/24

rosetta

17
『宇宙に外側はあるか』を読んですっかりファンになってしまった松原先生の本をもっと読みたくなってしまって読んだ。噛み砕きすぎて物足りない、と言うのは無い物ねだりではある。科学(物理学)では説明し切れないことは今でも沢山ある。さらにもっと松原先生の本を読んでみる所存。2022/02/25

nbhd

16
僕のセンス・オブ・ワンダーが揺さぶられたところが2カ所あった。①物理の世界では「時間」はとても不安定なものらしい。相対性理論だと「誰にとっても共通の時間は存在しない」、量子論だと「人が関わることで時間は飛躍する」。しかも、「時間が流れる」という性質は物理学の理論上存在しないんだって。②水(H₂O)について。酸素Oを中心として2つの水素Hが成す角度は104.5度だという。104.5度だったおかげで、生命が誕生し、今の人類があるんだって。すごいね。2021/06/08

美東

13
コンピュータがパーソナルな存在になって以来、科学技術一般のブラックボックス化が進行しているように感じる。「日常の不思議」に気づく機会が世間から失われていってるような気がする。終章のタイトル”日常の「当たり前」は、「当たり前」ではないかもしれない”2020/10/01

マイアミ

9
★★★ 時間が流れるということを物理学では説明できないという話題から、パルスオキシメータがどうやって酸素飽和度を測定しているかまで、物理学がごく身近な存在であり、様々な分野に応用されていることがよくわかる一冊だった。こういう実学から入っていく方が物理に対する興味も湧きやすくていいと思う。高校時代は物理の教師が嫌で選択しなかったが。というか何で物理、生物、化学の中から二つを選択する形式だったのだろうか? 理系なら全て勉強した方がいいのに。物理を学んでこなかったことを少し後悔している。2021/09/18

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