角川新書<br> 昭和史七つの謎と七大事件 戦争、軍隊、官僚、そして日本人

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角川新書
昭和史七つの謎と七大事件 戦争、軍隊、官僚、そして日本人

  • 著者名:保阪正康【著者】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • KADOKAWA(2020/07発売)
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  • ISBN:9784040823621

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内容説明

昭和は、人類史の縮図である。
戦争、敗戦、占領、独立。
そして指導者、官僚、メディアの腐敗!

「昭和」はいまも続いている――。
無責任の体系とも言われた「昭和」の体質は、消えたのか?
責任を取らない指導者と官僚、煽るマスコミに騒ぐ国民。平成を経て、令和となっても、それは健在だ。
ゆえに、私たちは昭和の重大事件に常に立ち返らなければならない。
五・一五事件、二・二六事件、太平洋戦争、新憲法制定、60年安保闘争、三島事件、ロッキード事件。
昭和史研究の第一人者が、歴史の転機となった戦争と事件を「精神と行動からの分析」から解き明かす!!

※本書は2009年12月に小社より刊行された『太平洋戦争、七つの謎』と、2011年3月刊『日本を変えた昭和史七大事件』を合本にし、改題の上、加筆修正したものです。

【目次】

新版まえがき

第一部 太平洋戦争、七つの謎
はじめに
第一章 誰が開戦を決めたのか?
第二章 戦時下の国民は戦争をどう捉えていたのか?
第三章 山本五十六はなぜ前線に行って死んだのか?
第四章 なぜ人を武器にする戦術が生まれたのか?
第五章 日本の軍事指導者たちの敗戦の理由
第六章 誰が終戦を決めたのか?
第七章 もし本土決戦が行われていたらどうなっていたのか?
おわりに
あとがき

第二部 日本を変えた昭和史七大事件
はじめに
第一章 五・一五事件のもうひとつの顔
第二章 青年将校たちの精神と二・二六事件
第三章 太平洋戦争・「誤謬の東條首相」と閣僚
第四章 占領初期・日本国憲法制定と日本の官僚たち
第五章 戦後派世代の生理的嫌悪感と六〇年安保闘争
第六章 三島事件と戦後社会の不可視空間
第七章 田中角栄元首相逮捕という政争・ロッキード事件
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

61
「七つの謎」の部分は多分再読。「七大事件」は今回初めて読んだ。ジャーナリストで研究者ではない著者の歴史物は、丹念な取材(自身によるインタビューが多く含まれている)をベースに、個人(それも脇役的な人物が多い)に焦点を当てて書かれており、研究書とは異なるリアリティがある。もちろん著者の主観ははっきり出ており(半藤氏同様東条英機嫌いの山本五十六好きとか)、また三島由紀夫の事件についてはかなり時代批評的な要素があり、世代差のためかちょっと違和感もあったが、著者ならではの視点もあり、歴史の視角を広げることができた。2021/06/16

パトラッシュ

56
昭和の軍官僚が暴走したのは、明治以来の日本が国民の質を低下させるばかりの失敗国家だったためなのを明らかにする。江戸時代は武士道で己を律していた日本人だが、近代軍隊の有能な軍人となるべく教育されたはずの士官たちは人間としての修練は積まず、天皇主権という建前で天皇の名の下で無責任に行動する出世第一主義者となってしまった。そんな軍を抑えるべき政治家は226事件以降は追従するだけの存在となり、軍の体現する強さと勝利に国民は喝采を送った。コロナ禍の今日、責任をもって自主自立を貫かねば再び失敗は目に見えているだろう。2021/03/27

nori

6
Nothing new for those who knows history. Especially, part of 日本を変えた昭和史七大事件 can not be read with analysis, because post war incidents in this part is not impressive. I do think destroy Japan by 小泉政権 is much worse than 三島事件 for destiny of Japan.2021/07/07

yasu7777

4
★★★☆☆ 練馬2826-1592021/05/22

Jun Masuno

3
最近BSTBSで毎週土曜日に放映される近代史を振り返る番組の先生である保坂さんの作品 彼の思想に基づいて太平洋戦争と、七つの大きな事件が起こった謎に迫る 知らないこともあり、歴史の勉強になりました2020/09/22

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