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内容説明
長根中学の文化祭が来年から中止になることが決まった。生徒たちは不満をもらすが、中2の杏は先生たちが決めたことだから、しかたがないと思っている。そんなとき、ある出来事をきっかけに、生徒会役員で美術部の成田賢人と知り合う。賢人は中止になった文化祭を復活させるために、なかまたちと秘密の作戦をすすめていた。そして、杏も強引にその作戦に巻き込まれることになるのだが……。
大人たちへの反抗か? それとも、大人を説得する努力か? 自分たちの夢を実現するために奮闘する中学生の姿をさわやかに描いた、第60回講談社児童文学新人賞佳作受賞作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
モモ
53
中学校で生徒に無断で文化祭が中止になった。それに反発する生徒たち。反発するだけではなく、大人たちと対等に話せるよう、自分たちで考え、歩み出す姿がまぶしい一冊。2020/09/02
なま
7
★4.2 来年度は中学校の文化祭廃止が決まった。地味。と言われてしまう魔女の空想をする様な内気な主人公杏。空想をしている姿を生徒会副会長の成田に見られ文化祭を取り戻す作戦に巻き込まれるが・・。自分の進路、両親との確執、周囲に気遣いしてしまいすぎる性格等、様々な問題に悩む心情の描写が丁寧。文化祭復活を目指す仲間5人で集まるうちに考え方を変えてゆく。対話すること、諦めないこと、原因・現状と向かい合うこと。クラウドファンディングが出てくるのも今っぽい。第60回講談社児童文学新人賞佳作受賞作品。2023/04/30
ひろんこ
3
【図書館本】タイトルで面白そうと思って読んでみた。想像はデスゲーム的なものかと思ったけど…文化祭がなくなるから、それを復活させようとする仲間の青春劇だった。まぁ面白かったけど…タイトルが…?もう少し違ったタイトルでよかったんじゃない?って思った。2022/09/28
飲も飲も
3
予算を理由に突然文化祭の中止が決まった。男女5人が文化祭中止を撤回してもらおうと試行錯誤する。2022/01/31
るうたん
3
中学生はほんとに大人への過渡期 子供と言われたり大人と言われたり翻弄されながら生きてる。大人への反抗と自立は紙一重だから大人から見れば無謀だなぁと思えることでもやってみたりするのかも 大人もそうだけど言葉のかけ方ひとつで気持ちが整理できたり、前に進もうと思えたりもするのでそんな大人が増えてほしいなぁと思った1冊でした2021/05/30