ブルーバックス<br> アスリートの科学 能力を極限まで引き出す秘密

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ブルーバックス
アスリートの科学 能力を極限まで引き出す秘密

  • 著者名:久木留毅【著】
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  • 特価 ¥598(本体¥544)
  • 講談社(2020/07発売)
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  • ISBN:9784065194447

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内容説明

スポーツにおける最高峰の戦いは、スポーツ科学、医学、情報、そしてテクノロジ―を駆使したものへと大きく変化を遂げています。ナショナルチームの育成やサポートなどの中心にいる、国立スポーツ科学センターのセンター長である著者が、スポーツに欠かせない科学の力とは何か、さまざまな面から、スポーツ科学の最前線を解説します。スポーツ競技の側面を知ることで、オリンピックをはじめとする、ハイレベルのスポーツ観戦をより深く楽しめます。、また、アスリートでなくても、体づくりや健康のため、またスポーツ上達のために参考になる内容も。
第1章 記録はなぜ伸びるのか。競技はなぜ進化するのか
(スポーツの高速化と高度化、なぜ日本は陸上100m×4リレーで勝てるのか、水泳競技の高速化、スピードスケートの科学、体操競技は50年でウルトラCからウルトラIへ、サッカーも分析力の差がチーム力の差に)
第2章 アスリートを支えるサイエンス・テクノロジー
(車いす競技と義肢競技の進化、義足のほうが速く走れるのか、なぜパラリンピアンは8m跳べるのか、判定に大活躍のハイスピードカメラ、テニスのチャレンジは軍事技術!? ゴルフ上達ツールに迎撃ミサイル技術、もはやGPSなしでは語れないスポーツ)
第3章 アスリートはいかに効率的に身体を作っているか
(運動、栄養、休養の科学的セオリー、食事のタイミングでパフォーマンスは劇的に変わる、アスリートにとって休養とはなにか、リカバリーが勝負を決める)
第4章 ウェイトコントロールの科学
(アスリートと一般人の減量の違い、水分を減らすかと脂肪を減らすか、世界初のMRI画像で見える減量プロセス、なぜ吉田沙保里と伊調馨はかつ続けられたのか、アスリート研究から見た一般人のダイエット)
第5章 アスリートと水分
(水分補給もスポーツの一部、競技で異なるアスリートが競技中に飲んでいるもの、箱根駅伝ではオリジナルドリンクを飲めない!?、個人差が大きい汗の成分、スポーツドリンクの進化)
第6章 環境とパフォーマンスの科学
(暑さのなかで記録はのびるのか、暑熱順化と寒冷順化とは、高地トレーニングが日本のスポーツを強くした、低酸素トレーニングの可能性)
第7章 コーチングの科学――スポーツ心理学最前線
(オランダの最前線の取り組みとは、選手の人生全体を見るコーチング、究極のコーチングとはなにか、映像技術の進化とコーチング、コーチのいらない未来のコーチング)

目次

第1章アスリートの記録はなぜ伸びるのか。競技はなぜ進化するのか
1-1スポーツの高速化・高度化と「スポーツバイオメカニクス」
1-2陸上競技を科学する
1-3水泳競技の高速化
1-4スピードスケートと科学
1-5体操競技の高難度の秘密
1-6サッカーの進化
第2章アスリートを支えるサイエンステクノロジー
2-1パラリンピック競技を楽しくするサイエンスの力
2-2選手を強くする、そして観戦の楽しさを広げるテクノロジー
第3章 アスリートはいかに効率的に身体を作っているか
3-1運動・栄養・休養――アスリートには普遍の科学的セオリーがある
3-2食事のタイミングでパフォーマンスは劇的に変わる!
3-3アスリートにとって休養とはなにか
第4章 ウェイトコントロールの科学
4-1アスリートと減量
4-2減量が勝敗を左右する!?
4-3アスリート以外の減量
第5章 アスリートと水分
5‐1水分補給はスポーツの一部
5‐2チームスポーツの水分補給
5‐3個人競技と水分補給
5‐4陸上競技の種目別脱水リスク
5‐5なぜ水分補給には注意が必要なのか
第6章 環境とパフォーマンスの科学
6‐1暑さのなかでパフォーマンスを発揮する
6‐2寒冷環境でのパフォーマンス
6‐3高地という環境とスポーツ
第7章コーチングの科学――スポーツ心理学最前線
7‐1コーチングとはなにか
7‐2オランダはオリンピックでなぜ強いのか
7‐3究極のコーチングとはなにか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Garfield

16
アスリートをめぐる科学とテクノロジーを使った取り組みに全般について最新の取り組みを記した書籍。国立スポーツ科学センター設立の経緯や、その設備・機能等についても色々と記述があり、なかなか興味深い。個人的にデータ大好きなもので、最新の機器による計測を踏まえた取り組みについては知っていることも多かったが、休養、睡眠、環境対応、コーチング等の分野では新たな学びが多かった、高地トレーニングの効果を数字で理解出来たり、環境対応の暑さ対策の部分などは、日常生活等に取り入れられるもの多数。 ★★★★☆☆☆ 2024/11/30

テイネハイランド

15
図書館本。近年、日本のスポーツ選手のオリンピック競技での活躍が目立ちます。著者の所属する国立スポーツ科学センター(著者はセンター長)が縁の下の力持ちとして機能したのもその一因かと思われます。先行する諸外国を手本として、日本のスポーツ関係者がどのように各競技を科学的に分析し、アスリートたちのパフォーマンスを向上させてきたのかが、この本を読むことで少しはわかるようになりました。取り上げる項目が多いためか、体系的な知見というより細切れのトピックス紹介が多い気もしますが、情報量が結構多く読んで損はない本でした。2020/12/26

suzuki

7
身体能力を極限まで引き出す領域での科学的知見の数々が、データなどとともにわかりやすく説明されている。 減量しなくてよい選手は強いなど、なるほどなあと思った。 体を冷やすには首などの動脈よりも掌、足裏、頬が良いとか、減量とダイエットに関する章など、一般人の日常生活でも活かせそうな知識も多々あって、得した気分。2022/04/22

うぃっくす

6
スポーツ語れるほど詳しくないんだけど最近単にスポーツ得意です!ってだけでなくて人間性とか知性とかストイックさとが際立った人多いよねと思ってた。なるほどパフォーマンスビヘービアか。競技の複雑さとか難易度の上昇とかで体にかかる負荷は増してるからいかに早く回復できるかがポイントとかキツい減量のなかった吉田沙保里さんとか伊調馨さんが勝ち続けられた、とか面白かった。わたしもね、企業で働くアスリートとして自分をコントロールしたいんですけどまあ無理だよな。意志の弱さよ。コーチングの話興味深かったです。2023/06/20

氷柱

4
1001作目。8月14日から。サッカーについての記載が少なかったことに納得がいかないが、きちんと述べようと思うと1~2作は費やしてしまうボリュームになるのでやむを得ないのだろう。各スポーツに対しての「効率化」について広く述べられている。どの分野もどんどん効率が上がっていて、記録もものすごい勢いで上書きされている。トレーニングしかり用具しかり、切磋琢磨されていることが良くわかる。身体を使うことだけでなく一度立ち止まって頭を使うことも時には大事だ。2023/08/16

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