扶桑社BOOKS新書<br> なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか

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扶桑社BOOKS新書
なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか

  • 著者名:野嶋剛
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 扶桑社(2020/07発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594085384

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内容説明

民主主義でコロナを撃退した
「台湾モデル」の全記録!

わずか感染者442人、死者7人 (日本:感染者約17,000人、死者約900人)※2020/5/31現在
世界最速で「検疫」と「隔離」を徹底できた本当の理由

1 攻めの水際対策――「感染症探偵」の活躍/大みそかの攻防
2 ためらいなく対中遮断――政治・経済の脱中国化/マスクの自主確保
3 神対応連発の防疫共同体――公衆衛生の専門家を重用/防疫医師制度

【目次】
プロローグ 大晦日の24時間
第一章 世界最速の「水際対策」
第二章 マスク政治学
第三章 台湾の新型コロナウイルス対策を総ざらいする
第四章 「SARSの悪夢」から台湾が学んだもの
第五章 蔡英文政権の強力布陣と「脱中国化」路線
第六章 「疫病の島」から「防疫の島」へ
第七章 中国もWHOも信じなかった台湾
第八章 中国に支配されるWHO
第九章 政治への熱意が作った「防疫共同体」
第十章 台湾に学ぶ「アフターコロナ」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶち

89
読友さんのレビューを拝見して読みたくなった本です。コロナ発生当初、世界がWHOの情報によってミスリードされてしまったことは、コロナの発生源が自国内にあることから、中国がWHOを自らのコントロール下に置き、プロパガンダに利用することで自国を守ろうとした、その結果だったのですね。でも、台湾だけは違っていました。理由はいくつもありますが、意思決定する立場にある人がその分野のプロだった点も挙げられます。日本も、年功序列や派閥の褒章としての大臣任命ではく、プロな人材の任命を真剣に考えるべきだと思いました。2024/05/29

燃えつきた棒

36
台湾は、中国の唱える「一つの中国」論によって、国連から締め出され、WHOにはオブザーバー参加さえ認められていない。 日本は、1952年に台湾の中華民国と国交を結んだが、1972年に中国に乗り換え、台湾とは国交断絶した。 2020年8月時点で、中華民国を国家承認している国家は、グアテマラ、パラグアイなどわずか16ヶ国に過ぎない。 それでも彼らは、ひたむきに力を合わせて、民主主義国家をここまで成熟させてきた。 そしてついに、この国はコロナウイルス防疫における自由主義世界の代表選手の一人となったのだ。2021/05/21

きみたけ

21
台湾の新型コロナウイルス対策に対するスピードは世界から称賛、台湾政府が感染症対策を重く受け止める素地があったのがとても大きい。情報の把握、閣僚会議、検疫体制の強化、中国への確認、WHOへの通報、国民への注意喚起、これだけのメニューを12月31日に行う素早さに驚き。台湾は中国の脅威があり国民への規制にも心理的障害が低いこととSARSの教訓の二点が大きく、「震災支援の連鎖」で台湾とは友好ムードの中、中国からのマスク外交には裏を感じても台湾からなら好印象があり、日本は経験者の台湾とより連携すべきだと感じました。2021/04/04

ののまる

11
本当に台湾に学んで欲しいです、日本政府の感染症対策。そして、その道のプロフェッショナルな人を大臣につけて欲しいです。2020/07/26

ショーペンハウアー

7
なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか 200923読了。 今年74冊目今月6冊目。 #読了 #なぜ台湾は新型コロナウイルスを防げたのか #野嶋剛 プロローグ〜3章まで白眉。 本当に動ける台湾の大臣たちは、日本の政治屋さんと違いその道のプロ。 日本では感染症の専門家ばかりがメディアに取り上げられ、公衆衛生の専門家はほとんど出てこない。 台湾で仕切るのは公衆衛生の専門家。 日本とは医療の比重が違う。 後藤新平が残したものを、日本と台湾では異なる扱いをしている。 もっと台湾事例は取り上げられて良い。2020/09/23

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