内容説明
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インドは世界有数のシルク生産国だが、高品質な糸は海外からの輸入に頼っていた。1980年代後半、インド政府は高い養蚕技術を有する日本へ支援を要請。この要請を受け、JICAは南インドで新しい養蚕技術を普及させるべく、1991年から16年間にわたり様々な技術協力を実施してきた。本書はその活動の記録である。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Sanchai
2
この春、小3の我が子が学校でカイコの飼育に取り組んだ。本書の第1章に書かれているカイコのライフサイクルは参考になった。それに基づいて子供たちの飼育過程を見ていたら、おかしなところがあった。子供を通じて先生に尋ねたところ、死んだカイコが数匹いて、四齢期のカイコを買ってきて追加したことが判明した。週末我が子がカイコを持ち帰ってきている間に、数匹糸を吐き始めた。繭作りを助けるために、トイレットペーパーの芯を使った。本書から得たアイデアだった。2012/06/29
しほ
2
JICAプロジェクトの報告の1冊。最後まで集中して読んだ。蚕の基本的な知識から、プロジェクト奮闘記まで。相手の文化を尊重しながらの技術支援の難しさ。最後あたりの章では、養蚕農家が蚕のお陰で子供を大学にいれられたというエピソード。そうしてインドの農村からまた若者が去って行く。養蚕がいつかインドでも幻になる日が来るのだろう、ほんとうに。2012/04/22
Yoshiki Ehara
1
16年に渡る日本人専門家の奮闘記。のべ95人(だったかな?)の養蚕の専門家がインドに養蚕の「技」を伝えたということになっているが、実際はそんなに簡単じゃない。生身の技術者がインド人農民と正面から取っ組み合って、一つの産業を手作りしていく様は、本当に迫力がある。専門家達の地道な努力に心から感動する。2012/07/19
周利槃特
0
鶴見緑地付近で前JICA職員のインドネパール人に会ったことで興味を持ち読んだ本。多化性・二化性マユなど基礎から現在の南インドでの現状まで広く記述している。「技術移転とか技術指導とか言うが養蚕の場合それは思い上がりです。養蚕の歴史は日本より遥かに古いと自負するインドでは・・・それはいわば文明の衝突です」(p90)2018/05/20
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