講談社学術文庫<br> 英国流 旅の作法 グランド・ツアーから庭園文化まで

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講談社学術文庫
英国流 旅の作法 グランド・ツアーから庭園文化まで

  • 著者名:中島俊郎【著】
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  • 講談社(2020/07発売)
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  • ISBN:9784065200513

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内容説明

18世紀、古典教養を学ぶため、貴族の子弟や家庭教師がこぞってイタリアへと旅した、「グランド・ツアー」。
フランス革命が始まって海外渡航が難しくなると、今度は湖水地方への国内旅行へとシフトチェンジ、
ガイドブック片手に風景観賞(ピクチャレスク美)で美意識を磨く。
はたまた馬車が流行りだせば、「自らの歩き、詩想を深めるべし」と徒歩旅行が大ブームに。結果、ワ-ズワスはじめ、世界的ロマン派詩人を次々生み出した――。

どんな時代もどんな状況でも、「旅で学ぶ」「旅で成長する」という信念を守り続けた英国人。
彼らは、なぜこれほどまでに旅に焦がれ続けたのか。
旅の効用とは、一体何なのか。

その飽くなき情熱と、彼らが愛してやまない理想郷「田園」の精神的意味を
様々な史料、図版とともに考察する。

学術文庫版解説・桑木野幸司「イタリアが造った英国の風景」


本書は『イギリス的風景 教養の旅から感性の旅へ』(NTT出版 2007年刊)を加筆修正、改題したものです。

目次

目次
序章 <田園>とイギリス人
第一章 <アルカディア>を求めて――グランド・ツアー
1「制度」の誕生
2 旅程と道中
3 旅の誘い
4 旅人の群像
5 あるグランド・ツーリストの肖像
6 旅文化を支える精神的支柱
7 旅の地下水脈――アルカディアの伝統
第二章 風景の誕生――ピクチャレスク・ツアー
1 ピクチャレスク美の誕生
2 ピクチャレスク・ツアーとは何か
3 ピクチャレスク・ツアーへようこそ
4 諷刺されるピクチャレスク――ドクター・シンタックス現象
5 階級社会を映すピクチャレスク
第三章 詩想を求めて田園を歩く――ペデストリアン・ツアー
1 自然が「美しい」という感覚――感性の推移
2 徒歩旅行の出現
3 思索としての徒歩旅行
4 歩くことは詩そのもの
第四章 <イングリッシュネス>を求めて――ロンドン・ツアー
1 繁栄の都市、ロンドン
2 スペイン人の見たロンドン
3 アルカディアの変容――タウン・ガーデン
終章 われ<アルカディア>にあり
学術文庫版あとがきーー「旅文化が生み出したもの」
解説 桑木野幸司「イタリアが造った英国の風景」(大阪大学大学院文学研究科教授)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

T2y@

37
1730年から1830年のツーリズムの変化を探求し、旅行がマス・ツーリズムに進化する過程を辿る一冊。「グランド・ツーリズム」や「ピクチャレスク・ツアー」を通じて、自然の美や旅行記の重要性が強調され、1780年代には徒歩が身分を示す象徴に。散歩は上流階級の楽しみへ。また、産業革命による都市化と田園への郷愁で休日田舎での過ごし方が重視。「カントリーライフ」誌はイングリッシュネスや愛国心を形成する役割を果たした。2024/12/16

午後

4
ヴェルギリウス以来脈々と受け継がれてきたアルカディア信仰と、18世紀のグランドツアーによる実地見聞が結びついて生まれたピクチャレスクの概念を軸に、英国における「田園」理想の変遷を追っていく。ゾファニーのトリプーナの中の人物についての詳しい解説や、ペデストリアン・ツアーの時代の奇人、インドからイギリスまで歩いて帰り、世界中を文字通り歩き回りながら、ヨーガの思想とスピノザ的な汎神論を組み合わせた誰も理解できない長い題名の本を書き続けたジョン・ウォーキング・スチュアート等、類書には見られない話がたっぷり。2025/03/19

なーちゃま

4
かほちゃんからお借りして。旅・旅行についてはよく「travel」が「trip」になる、というフレーズが使われることが多いが、この本を読むまで実はピンときていなかった。しかししかし、昔は旅って相当な労力と時間と金を使うものであって、それが特権階級の独占物であったのも頷ける。古典の修養としてのグランドツアーと結びついたり、ピクチャレスク的なものを求める道のりになったり、特権階級のぜいたく品から大衆化するまでを概観することができた。個々の芸術家は全く知らなかったのでちんぷんかんぷんではあったが。2023/04/13

kana0202

2
グランドツアーからイングリッシュネスまで。古典古代への憧れをいかに自分たちの領域に組み替えるかという実験。そのときに、現代にも通じる価値観が生まれる。調べてから旅に行くことや、歩くことを目的とした歩くこと。さらには廃墟への感性。2022/06/20

ああああ

1
一七八〇年代は歩いて移動することは明らかに身分を映し出していた。歩く人は貧しくて階層も下であると思われた。136 「ありのままの自然は美しい」。現代的な感覚からいえば当然のことであるが、当時、自然 には「悪魔が棲む」と恐れられていた。それが美を意識するようになったのだから、ここに 感性の変革がみてとれるのではないだろうか。 この意識の転換が起きつつあったときに流行したのが、徒歩による旅、「ペデストリア137 ン・ツアー」である。以下に述べるように、移動は馬車を介するというのが一般的で、2022/10/23

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