KS科学一般書<br> 〈正義〉の生物学 トキやパンダを絶滅から守るべきか

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KS科学一般書
〈正義〉の生物学 トキやパンダを絶滅から守るべきか

  • 著者名:山田俊弘【著】
  • 価格 ¥2,420(本体¥2,200)
  • 講談社(2020/07発売)
  • ポイント 22pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784065190906

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内容説明

偽善か? 使命か?

私たち人間は、地球に「六度目の大量絶滅時代」をもたらしてしまった。生物多様性を守るための学問、「保全生物(生態)学」の重要性がかつてなく高まっている。

それにしても、生物多様性を守らなければいけない理由とはなんだろうか? パンダやトキが絶滅すると、何か不都合があるのだろうか? じつのところ、生物学はこれまで「保全の理由」をうやむやにしていた。いまあらためて、「命」との向き合い方の話をしよう!

【おもな内容】
序章 生物の保全は必要か?
第1章 保全不要論――絶滅は自然の摂理か?
 1-1 今と昔の生物多様性
 1-2 第六の大量絶滅は自然のプロセスか?
第2章 ヒトがもたらした絶滅の歴史
 2-1 ヒトの起源と世界進出
 2-2 ヒトは悪気のない死神か?
 2-3 未来の技術で環境問題は解決可能か?
第3章 強い種が弱い種を絶滅させるのは自然の摂理か?――〈弱肉強食論〉を考える
 3-1 弱肉強食は自然の摂理か?
 3-2 生存競争は大量絶滅を擁護するか?
 3-3 社会ダーウィニズム――弱肉強食の誤解がはびこった歴史
第4章 トキやパンダは役に立つ?――脆弱な〈役に立つから守る論〉
 4-1 役に立つ種
 4-2 論理的にアウト――〈役に立つから守る論〉の問題点
第5章 〈正義〉の生物学――保全は人の宿命か?
 5-1 人間非中心主義
 5-2 そもそも種は存在するのか?
 5-3 〈正義〉の生物学

目次

序章 生物の保全は必要か?
第1章 保全不要論――絶滅は自然の摂理か?
1-1 今と昔の生物多様性
1-2 第六の大量絶滅は自然のプロセスか?
第2章 ヒトがもたらした絶滅の歴史
2-1 ヒトの起源と世界進出
2-2 ヒトは悪気のない死神か?
2-3 未来の技術で環境問題は解決可能か?
第3章 強い種が弱い種を絶滅させるのは自然の摂理か?――〈弱肉強食論〉を考える
3-1 弱肉強食は自然の摂理か?
3-2 生存競争は大量絶滅を擁護するか?
3-3 社会ダーウィニズム――弱肉強食の誤解がはびこった歴史
第4章 トキやパンダは役に立つ?――脆弱な〈役に立つから守る論〉
4-1 役に立つ種
4-2 論理的にアウト――〈役に立つから守る論〉の問題点
第5章 〈正義〉の生物学――保全は人の宿命か?
5-1 人間非中心主義
5-2 そもそも種は存在するのか?
5-3 〈正義〉の生物学

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

活字スキー

24
地球史上最大最悪の大絶滅期にあるという現在。生物多様性の大切さと複雑さを様々な角度から丁寧に掘り下げ、「現代社会に生きる一人の人間」という枠に囚われない、より大きな意味で「よく生きる」「正しく生きる」という実存的な問題を考えるきっかけとして良書。とはいえ、タイトルや終章での〈正義〉論はちょっと強引な印象だった。生物史的事実や功利主義的な計算と違って〈正義〉は主観的な価値観の問題だろう。2021/09/01

スプリント

16
希少な動物を絶滅から守りたいと思うのが人情。不変の正義と思い込んでいたがそんな単純な話ではなく、究極の選択を読者に与えながら両論を掘り下げていく構成。2020/10/22

DEE

14
トキやパンダを絶滅から守るべきか否か。どちらかを理由とともに選びなさい。 本書の最後に、著者が一番安全な選択肢という形でその問いに答えている。 そこだけ読めば思わず「はっ?」と呟いてしまうかもしれない。 でもそこにたどり着くまでの理路整然とした丁寧な説明を読むと、なるほどと納得できる。そして人間にはまだ考える余地があり、それを考える知能と責任もあると思えてくる。2021/03/03

今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

14
牛に食べさせる牧草でその何十倍もの人を養える的な議論があるけど、ちょっと奥さん、文明の礎となった農業そのものが地球という限られた空間のバランスを崩すものなんですってよ!あるだけを食べる原始の狩猟生活が一番自然なんですってよ(当たり前といえば当たり前か)。現在は史上第6番目の大量絶滅期だそうで、それは人類が好き勝手した結果であり、トキやパンダを守るかどうかも所詮は人間の勝手な都合。結局あらゆる議論は人間の「都合」の上に成り立っているわけで、他の動物がどうこうよりまずは自分たちが地球というお釈迦様の掌の上の→2020/08/22

jackbdc

13
学生との対話を通じて、人と生物、自然環境との共生について深耕させる内容。便利快適など短期的又は直接的な尺度を重用することの危険性を知り、歴史と照らして直ぐに判断を下さない、留保する事の大切さを訴える。この種の生物学的な価値判断は科学の領域だけで結論が出せるものではなく、哲学や倫理など社会学の領域、つまり人が考え続ける部分が残るという話だと理解した。改めて考えたのは生物学の特性。理系といっても演繹的な物理や数学とは異なり、あくまで観察や実験に支えられた帰納的な学問であるという事。正義論との相性も悪くない。2026/01/04

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