疫病2020

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疫病2020

  • 著者名:門田隆将【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 産経新聞出版(2020/06発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784819113878

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内容説明

この“怪物”がすべてを暴いた――。

本書は「この星を支配し続ける人類を脅かす最大の敵はウイルスである」というノーベル生理学・医学賞受賞者ジョシュア・レダーバーグの言葉から始まる。

読み進むにつれ、読者の胸にその意味が迫ってくるだろう。武漢でいち早く“謎の肺炎”をキャッチした二人の医師の運命、翻弄される武漢市民、動き出す共産党の規律検査委員会、そして警察の公安部門。彼らはなぜ肺炎の発生を隠そうとしたのか。

筆者は現地の状況をつぶさに分析しながら、その秘密を暴いていく。武漢に派遣された現役の中国人医師が明かす医療最前線は驚愕の連続だった。暗中模索の中、信じられない方法で医師たちは謎の病と戦った。中国人を救った「5種類の薬品」とは何か。なぜ中国はこの病を克服できたのか。すべてが筆者のペンによって明らかにされていく。

一方、後手、後手にまわる日本と、いち早く的確な対策で国民の命を救った台湾――両者の根本姿勢の違いは、時間が経過するにつれ、信じがたい「差」となって現われてくる。官邸・厚労省はなぜ国民の期待を裏切ったのか。筆者は、政府の足枷となった2つの“障害物”の正体に淡々と迫る。

迷走する安倍政権は緊急経済対策でも国民の期待に応えられなかった。苛立った日本最大の圧力団体の“絶対権力者”が動き、あり得ない逆転劇が起こったことを日本のジャーナリズムは全く報じなかった。その裏舞台が初めて白日の下に晒される。

その時々の筆者自身のツイッターを散りばめ、読者を同じ時間にいざないながら謎を解いていく新しい形のノンフィクション。日本人はなぜこれほどの政策失敗の中でも生き抜くことができたのか。コロナ襲来の「現実」と未来への「教訓」にまで踏み込んだコロナ本の決定版。

●中国人現役医師が明かす驚愕の医療最前線
●中国人の命を救った「5つの薬品」
●武漢病毒研究所、恐るべき杜撰体質
●中国共産党員が解説する弾圧と隠蔽、全情報
●国民が知らなかった官邸・厚労省の裏切り
●総理も愕然、創価学会“絶対権力者”の逆襲
●危険すぎるトヨタの中国への技術供与

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

まーくん

134
我々が武漢での異変を知って半年、世界に拡がった疫病は収束の兆しも見えない。1月、たまたま台湾で総統選を取材中の筆者は、この件に対する台湾当局の迅速な対応に驚く。帰国後、日本の緩慢な対応に危機感を抱き、SNSに意見を上げる。折々のSNS投稿を時間軸に、パンデミックに向かう展開を綴り、当局、特に厚労省の対応に厳しい批判を向ける。感染拡大の予測がつかない段階で、インバンウンド期待、習近平国賓訪日、東京五輪、これら全て、果敢な対応への足枷となっていく。中国共産党員から得た弾圧と隠蔽情報。更に武漢病毒研究所情報も。2020/07/24

ウッディ

129
武漢で見つかった新型ウイルスが世界中へと広がった2020年前半のコロナ対応を振り返った一冊。いち早く中国から入国制限を行い、ITを用いたマスクの在庫管理を行い、国民の信頼を得た台湾に対し、厚労省の見通しの甘さ、後手に回った入国制限で、コロナ対策に失敗した日本を対比させながら、国としての危機管理の重要性を訴える。現政権に好意的な筆者の安倍批判の意味は重い。杜撰な初動にも関わらず、感染者の爆発を抑え込んだ、日本人の道徳心の高さと医療関係者の献身を誇りに思いつつも、有事の際の政府や行政の対応に不安を感じた。2021/07/20

kinkin

126
去年(2020年)の1月。新型コロナウィルスが姿を現し日本中を感染の渦に巻き込む。それは3月には学校や公共施設の休業や社会経済にも大きな影響を与える。その状況を筆者のツイート内容とともに紹介する。いったいあの時と何が変わったのだろう。皆慣れてしまった緊急事態宣言やワクチン接種のドタバタ、多くの失業者や生活困窮者が出てまさにこの国は戦時下。にもかかわらず政府や関連省庁の対応の遅れや失態。封じ込めに成功した台湾の実情を挙げながらこの状態を作り出した真相を追求するルポ。まさに人災・・・図書館本2021/05/04

trazom

82
門田さんのルポは、登場人物の熱い思いに鼓舞され、勇気と優しさがこみ上げてくるものだが、この本の印象は、だいぶ違う。台湾の対応を称賛する一方、日本政府(特に厚生労働省)のお粗末さを糾弾し、さらに、情報を隠蔽し続ける中国の責任を、声を大にして非難するという内容で、門田さんの怒りが迸りすぎて、冷静さを欠いた論調になっている。この騒動を経て、中国は「国民の動き全てをデータで掌握できるようになり、結果的に、習近平独裁体制がさらに盤石になった」んだと言う。神はなぜ、自由や人権を大切にする側に微笑んでくれないんだろう。2020/10/16

きみたけ

81
著者は「死の淵を見た男」の門田隆将氏。①やはり医療スタッフの頑張りに感謝。国内外問わず。②中国共産党の圧力に屈服せず謎の肺炎と戦った武漢市中心医院の医師たちには敬意を表したい。③その医師を糾弾し隠蔽工作に走ったが、医師が亡くなるとたちまち英雄扱いに。中国のしたたかさを改めて思いしった。④日本の初動の遅さの原因は厚労省の認識の甘さにあったこと。役人、役に立たず。⑤武漢病毒研究所から流出した実験動物がコロナの原因では?実験に使用した豚や牛を不法に売却し横領する、中国ではそれがまかり通るそうです。2021/08/08

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