新潮文庫<br> 魔物を抱く女―生活安全課刑事・法然隆三―(新潮文庫)

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新潮文庫
魔物を抱く女―生活安全課刑事・法然隆三―(新潮文庫)

  • 著者名:前川裕【著】
  • 価格 ¥781(本体¥710)
  • 新潮社(2020/07発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101014623

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内容説明

都内大手企業の女性課長が金沢で絞殺された。所持品は泉鏡花記念館のパンフレットだった。東京の高級デリヘル嬢連続殺害事件の被害者も、有名企業のOLたち。犯人には、殺害現場に居座るという特徴があった。捜査本部は女性警官をデリヘル嬢に扮装させ、囮捜査を決行する。吉原で交錯する点と線。ベテラン刑事の執念の捜査が突き止めた底なしの闇。傑作警察小説。『イン・ザ・ダーク』改題。(解説・細谷正充)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

巨峰

45
おどろおどろしい物語が終わったあと、本当の恐怖は後書きにありました。この文庫は、「イン・ザ・ダーク」の改題文庫化だということ。……………えっ、読んでました…………解説読むまで全く気づかなかった。。。いろいろ思うところはありますが、はじめてと同じ新鮮な気持ちで読めたから良いとしよう。2021/11/06

hushi亜子

29
やっぱり前川さん、登場人物が気味が悪い。東電OL殺人事件を彷彿させるような。高学歴で良い会社の役職のある女性が、実は風俗をやっていて、殺された。高収入で独身の彼女が何故風俗に。その前にも立て続けに風俗嬢が殺される事件があった。彼女を調べていくと、好きな男がいたらしい。それは? 精神科医なのか、もっと身近な人なのか。皆が変態(笑)。心の問題なのかもだけど、やはり気味が悪い人ばかりで、面白かった(笑)2021/05/19

米太郎

10
相変わらず前川さんの作品はおどろおどろしい。あまり共感はできず、動機も薄かったかなあ2022/02/02

Katsuto Yoshinaga

8
著者は、好んで変態や変質者を描きたがっているようで、風俗産業の描写も多い。本作は、東電OL殺人事件にインスパイアされた作品で、高級デリヘルと台東区千束あたりのアノ聖地が登場する。平易で読ませる筆力と、先に書いたような作品の傾向から、江戸川乱歩の衣鉢を継いでいるのは著者だと、私は考えている。本作はとびぬけた作品ではないが、ファンである私は充分楽しめた。ちなみに前川氏は現役の法政大学の教授であり、ペンネームではないようである。法大の学生さんたちは教授のことをどう見ているのか、ちょっと気になる。2023/10/14

のじ

7
なんだか読むのに苦労しました。なんだろう、生理的に嫌だけど見てしまうかんじ?解説で「えぐみ」って書かれていたけれど、それともなんだか違う気が・・・。連続殺人の話ですが、なんだか全体のドロドロした感じとは正反対に犯人の動機や行動は薄く感じました。どこが芯なのかちょっとつかみづらい感じ。だけどこの人の小説は気になる。他のも読んでみるかなあ・・・それもなんだか、触りたいような触りたくないような感じ。2023/09/02

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