箱とキツネと、パイナップル

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箱とキツネと、パイナップル

  • 著者名:村木美涼【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 新潮社(2020/07発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784103530916

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内容説明

大学を卒業し、引っ越した先はレトロな名前の一見普通のアパート。だけど、しょっちゅう届く大家の回覧板メールに、個性豊か過ぎる住人たち、更に怪現象が続き、新生活はのっけからてんやわんや。しかも、お稲荷様に祟られているなんて、一体ここはどうなってるの!? 新潮ミステリー大賞選考会を紛糾させた話題作が登場!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

machi☺︎︎゛

131
なんだろう⁇会話文が少ないから読むのに時間がかかったのかな?でもシュールな話で面白かった。タイトルの箱とキツネと、パイナップル。確かに箱とキツネとパイナップルだった。坂出は弟が死んでしまい辛い過去をもつ。そんな坂出が引っ越した先はやたら親切な大家さんがいるカスミ荘。そこに住む人たちとの交流や想いを寄せる藤井さんとの日常。途中からキツネ憑きやオカルト要素も入ってきて最後まで不思議な感覚に包まれながら読了!!2020/03/23

よつば🍀

103
新潮ミステリー大賞優秀賞受賞作品。「回覧板とバスケットシューズ」「コンビニとハイヒール」「立て札と目玉焼き」「桃と玄関チャイム」「分電盤とジョギングと、パイナップル」5話収録の連作短編集。主人公は大学を卒業し郊外型の広大なショッピングモール内にあるスポーツショップへ就職した坂出。通勤の便を考えて入居したのは色気のない「カスミ壮」どこにでもいそうな素朴な青年と個性豊かなカスミ壮の住人達との触れあいを今では珍しく感じ、ちょっと羨ましくなる。ほのぼの系かと思えば不穏な要素も入り込みキツネにつままれた様な読後感。2020/02/11

ままこ

99
引越先のアパート「カスミ荘」は大家から回覧板という名のメールが配信される。途中個人情報漏れ過ぎなのではと思いもしたが…。個性的な住人達との賑やかな交流と周辺で起こる不可解な出来事。繰り返し見る夢。生真面目な北白川さんの事情は良い意味で裏切られた。淡々とした関係だった坂出と藤井の進展も微笑ましい。サクサクと読みやすいが意外と深い。タイトルがキーワード。伏線が繋がり色んな真実が明かされる切なく優しいミステリー。2020/03/14

itica

70
「カスミ壮」に入居した新社会人の主人公。個性的な住民や丁寧すぎる大家との関係は概ね良好だが、なぜか不可思議なことが起こり、アパートの前に広がる雑草が生い茂った空き地には不審なナニモノかが出現する。日常のミステリーとも少し違う。ファンタジーでもない。祟りもの?かと身構えればそうでもないような…。着地点はそこなのね、と最後に理解すれば、不思議な読み心地も悪くないと思えてくる。 2020/02/14

Kei

57
ほのぼのとした集合住宅モノとして、読み進めていたら。なかなかの象徴小説。箱とキツネとパイナップルとは?私は、主人公の性別すら、読み違っていて、そういうところも作者の狙いかも?とにかく、藤井君が良い人で、よかったよかった、で、そう単純ではないものの、最後は、ホッとしました。2020/05/10

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