ちくまプリマー新書<br> 公務員という仕事

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ちくまプリマー新書
公務員という仕事

  • 著者名:村木厚子【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 筑摩書房(2020/07発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 240pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480683762

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内容説明

公務員はやりがいのあるいい仕事だ。一見地味ではあるが、長い目で見れば、人の意識を変え、社会全体を変革する。その醍醐味を、豊富な経験をもとに紹介する。

目次

はじめに──公務員とはどんな仕事か
私が公務員になった理由
仕事のおもしろさはどこにあるか
第一章 公務員の務めと求められる力
国家公務員と地方公務員の違い
企業と役所の違い
株主のいない役所
公務員はニーズの翻訳家
五〇を一〇〇にする仕事
現場と制度をつなぐ選択肢をつくる
制度は変えられる
黒子として全体に奉仕
感性でニーズを汲みとる
制度を組み立てる企画力
納得してもらうための説明力
説明力も鍛えられる
公務員にはいろいろなキャラがいる
調整型の役割
第二章 公務員の仕事1──新しい法律や制度をつくる
1 新しい法律をつくる
世の中のニーズに気づく
対策が遅れると〝爆発〟することも
対策の打ち方を考える
新しい法律「生活困窮者自立支援法」
審議会で法律のベースをつくる
法律のかたちに悩む
財務省を説得し、予算を確保
自治体を説得
法律も育っていく
2 予算の手当てをする
保育所に空きがない!
消費税を子どものために
地方自治体との役割分担
「子ども・子育て関連三法」が成立
間近で見た政治家の姿
第三章 公務員の仕事2──大きな課題にリレー方式でチャレンジする
1 男女平等を進める歩み
女性が働く環境を整備する法律
「男女雇用機会均等法」の制定
社会が変わると法律も変わる
セクハラ対策が「均等法」に入るまで
「育児・介護休業法」で車の両輪に
男性にも育児休業を
機会の均等から結果の平等へ
中小企業へ意識を浸透させる
女性の活躍と昇進
社会が変わると実感できる
国際社会の力を借りる
2 障害者の完全参加に取り組む
障害者雇用の取り組み
人脈をつくる
障害者雇用のハードルを下げる「トライアル雇用」
苦い決断
気長に頑張る、風を逃さない
第四章 公務員の働き方
二年ごとの異動
出向で視野を広げる
なぜ長時間労働になるのか
ライスワークからライフワークへ
地方のベテランと新米キャリア
心強かった女性ネットワーク
性別や学歴より実力で評価される
やや増加する若手の離職
キャリアの多様化
第五章 これからの公務員
外の世界に出てみる
公務員が減る中で
つながる力が重要な時代に
リアルな体験が重要
不祥事は避けられる
バッシングからは何も生まれない
失敗から学ぶ
よい行政とは
市民が主役の行政へ
おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

69
ご自身の経験から、公務員の業務や存在意義についてわかりやすく書いていらっしゃる。わたしは特に男女雇用機会均等法の改正や障碍者雇用の法案に村木さんが携わっていたことを知れたのがよかった。どちらもまだまだ課題のある内容だとは思うが、重い扉が閉まったままか、隙間から少しでも光が射しているかの違いは大きい。政治に絶望している方も多いのだろうけれど、こんな形で世の中にアプローチできるのは素直にうらやましい。村木さんのマインドを引き継いでくださる方がひとりでも増えることを祈る。2022/03/08

いたろう

62
この本は、これから社会に出る若い人向けに、公務員(特にキャリア官僚)の仕事がどういうものかを書いた本だが、社会人が読んでも、国家公務員の仕事振りが分かって興味深い。今まで、官僚はそれぞれ専門分野を持ち、プロフェッショナルとして、長年、継続して同じ問題を扱っていると思っていたが、平均して2年ごとに異動となり、全く関係ない部署に行くことも多いということを初めて知った。そして、かつて育児休業法ができた時、それを作った労働省(当時)ですら、まさかキャリアなのに育児休業を取るつもりでは?という雰囲気だったとは(笑)2020/09/27

kei-zu

28
生活困窮者自立支援法や、子ども子育て関連三法、男女雇用機会均等法などの成立や改正の舞台裏が興味深い。 著者ご自身、郵便不正事件で冤罪に巻き込まれ大変なご苦労をされたはずだが、公務に対する責任と矜持を書かれる姿勢には、居住まいを正させられる。 ただし、本書は厳しいばかりではない。どのように仲間と仕事をしていくかについて励まされる。2020/09/04

ひでき

16
「公務員」といっても、本書は「国家公務員(キャリア官僚)」について書かれた本である。 ちくまプリマー新書から出されただけあって、内容は平易なものとなっており、個人的にはやや物足りなさを感じる。 本人の経験から公務員の仕事を語るものになっているが、そこからは真摯に仕事に取り組む姿勢がうかがえた。とても前向きな記述が多く、さすがは事務次官まで上り詰めた方だと感服させられた。2020/09/03

まゆまゆ

15
これから公務員を目指す人向けに書かれた、公務員の仕事、主に厚労省官僚の醍醐味を語る内容。公務員に限らず本気で仕事に取り組めるかどうかは、自分の仕事が誰かの役にたっていると思えること、楽しく働けること、その仕事によって自分が成長できるか、の3点。公務員はニーズの翻訳家になるべき、というのは共感できる。2021/01/28

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