検証 財界 中西経団連は日本型システムを変えられるか

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検証 財界 中西経団連は日本型システムを変えられるか

  • ISBN:9784120053016

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内容説明

ITの発展やグローバル化は産業構造を大きく変えつつある。財界はどこへ向かうのか? 読売新聞に長期連載された大型企画の書籍化。経団連、旧財閥系グループ、就職活動、春闘、渋沢栄一の経営理念、株主総会、中小企業・地方経済、英EU離脱・対韓経済外交、業界団体など、多角的な視点から財界の現在を探る。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

44
最近の政財界の話題が、経団連/旧財閥系/就職活動/春闘/渋沢栄一の経営理念/株主総会/中小企業・地方経済/英EU離脱・対韓経済外交/業界団体の9章にわたって紹介されているが、現象を記述する表面的な記事ばかりで殆ど得るところは少ない。そもそも「業界」という枠組みが崩壊し、「業界団体」が存在意義を失っているのだから、財界総本山である経団連の凋落も歴史の必然かもしれない。経団連会長執務室に初めてパソコンが備え付けられたのが、中西宏明会長が就任した2018年だったという記事を読んで、思わず失笑してしまった…。2020/07/19

いーたん

11
読売新聞の連載記事を再編成し本にまとめたもの。財界、とは何なのか、その歴史的経緯や構成企業・グループについても解説しつつ、基本的には経団連中西体制の取り組みを紹介。財界は、経済界のなかでも、より選別されたようなニュアンスがある。日本の経済や政治にも影響力を持っていると言われるが、図体が大きいためにともすればスピード感に欠ける。ましてや、このコロナ禍におけるカジ取りは難しい。それは経団連でも商工会議所でも、企業の規模の大小に関わらず、である。本書を読んで、次は渋沢栄一さんの論語と算盤を読もうと思った次第。2020/07/23

お抹茶

1
経済界の利益を政策に反映させるのが「民僚」の職務の神髄。しかし,永田町や霞が関との間合いは変わり,経団連は地盤沈下している。フローバル化やビジネスの多様化を背景に,旧財閥系の結びつきは希薄になった。業界の垣根が消え始めて,業界団体の意義も薄れている。大手企業の存在意義が問われる時代を活写しているともいえる本。2020/08/31

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