ジャンプコミックスDIGITAL<br> 遠田おと短編集 にくをはぐ

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ジャンプコミックスDIGITAL
遠田おと短編集 にくをはぐ

  • 著者名:遠田おと【著者】
  • 価格 ¥627(本体¥570)
  • 集英社(2020/08発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784088824154

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内容説明

唯一の肉親の父と共に狩猟をしたい、身体は女性だが心は男性の千秋。だが女性としての幸せを願う父はそれを許さなかった。そんな中、父の余命が一年と知った千秋は…。愛する父に自分が理解されない性の苦悩を描いた表題作『にくをはぐ』ほか、5作収録の短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

トラシショウ。

27
「俺は丸焦げになって死にたくない・水にふやけて死にたくない・この姿で死にたくない・・・・男として死にたい」。性同一性障害を抱える千秋。父と共に狩猟をしたいと言う欲求を女性である事を理由に拒絶され続けた彼女はある日、意を決した行動に出る。ジャンプ+で公開後、SNS上で瞬く間に話題となった表題作に、自我を持つ彫像を描く「恋するダビデ」、母子家庭の亀裂を見詰める「熱い西瓜」、極端な年齢差のドルヲタ二人を描く「自担をマジで愛してる」を含むバラエティ豊かな読み切りやその後日談を五作収録の短編集(以下コメ欄に余談)。2020/08/21

ちぇけら

19
自分のしあわせは相手にとってもしあわせだと思ってしまうのはどうしてだろう。にくをはぐということは二度となおらない傷をつくるということ。はいでしまったにくは二度と胸を膨らませない。でももう二度と俺は望まず男を欲情させずにすむのだ。傷つかなければ好きなように生きられないとしても、好きなように生きると大切なひとを傷つけてしまうかもしれないとしても、このまま死んでいくのを待つのは嫌なのだ。俺は、俺として死んでゆきたいのだ。「しあわせ」になれなくてごめんな。俺のしあわせが、あなたのしあわせだったらいいのにな。2022/09/25

JACK

15
☆ 様々なジャンルの物語が詰め込まれた短編集。夜の間だけ動くことができる小さなダビデ像が持ち主の女の子の命を救う「恋するダビデ」。相手の感じるものを共有できる不思議なおまじないを通じて反抗的な男子が母親の優しさに気付く「熱い西瓜」、身体は女性だが心は男性である狩猟系Youtuberの千秋が、自分の身体や、女性として幸せになってほしいと望む父親に悩む「にくをはぐ」など、どれも興味深い作品ばかり。色々考えさせられます。2020/08/12

なつのおすすめあにめ

7
表題作が、狩猟とYouTuberとトランスジェンダー、という欲張り三点セット。ヘビーな三題噺を成立させるバランス感覚がすげーです。2020/08/30

スゲ子

6
表題作『にくをはぐ』父親が言う「女に狩猟は無理だ」とか「嫁に行くのがお前の幸せ」とか、お父さん!!21世紀ですよ今!って感じでこれ千秋がシスジェンダーでもキツいんじゃ…「性同一性障害」と「女に狩猟は無理(という偏見)」は別々に考えるべき問題で、千秋もそれはわかってるっぽいのに愛する父親の価値観にムリに合わせているのが痛々しい。『天人唐草』みたいになったらどうしよう…ってハラハラしたけど21世紀的に解決した…よかった「女に狩猟は無理」が明確に否定されないままなのがちょっと気になるけど。お父さん!!21世(略2021/04/05

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