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内容説明
ホテル「やまのなか小学校」は、元小学校の校舎を使って、卒業生のミナ、うさ子、コンタがつくりました。百年時を刻み続ける古い大時計と「時間割」のあるユニークなホテルです。そこに、時計職人のカチコチさんと、レース編み作家のアミさんがやってきました。それぞれ「世界一正確な時計」と「世界一大きい作品」をつくりにきたと言います。アミさんは家庭科室でひたすらレースを編み続けます。カチコチさんは工作室にこもって時計づくりに励みます。しかし、アミさんは家庭科室をレースでいっぱいにしたのに、何の満足感もありません。一方のカチコチさんも、千年時計を完成させたのに、なぜか満足感がわきません。アミさんの前にはゆうれいの花子さんが現れたり、カチコチさんは白昼夢を見せられたりして、二人は大切なことに気づきます。なつかしくて、ちょっとふしぎな物語。 ※亀岡亜希子さんは、現在は「かめおかあきこ」として創作活動をしています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
なななお
29
ホテルやまのなか小学校は、元小学校をホテルにしています。従業員はここの卒業生達。この従業員達、人にしては小柄で、時々目の錯覚か動物に見えてしまう、不思議なホテル。二人の宿泊客が『世界一の編み物』と『世界一の時計』を作るため、『時間』を求めてこのホテルにやってきました。…なかなか示唆に富んだ作品でした。「町には時間がないのかしら」や世界一の作品とは誰にとっての世界一なのか、本当に精確な時刻などあるのか…そして二人ともこの小学校ホテルで、本当に大切なモノを見つけました。忘れてしまったらまた来てくださいね。2022/04/30
頼ちゃん
6
なんか温かくていいですね。昔を思い出すって大事。2019/06/04
Midori Matsuoka
2
なんとも温かな物語。シリーズ2作目だけど先読みしてしまった。 元小学校の校舎をホテルにした「ホテルやまのなかしょうがっこう」 オーナーのミナさん、大工見習いのコンタ、月と地球上にあるものならなんでも揃えられる「よろずや」のうさこなど不思議なスタッフに迎えられた宿泊客はレース編み職人のアミさんと時計職人のカチコチさん。 二人は別の物作りをしながらも共に「世界一」を目指している。 世界一って何なのか、自分の中にある原石を二人はこの不思議なホテルで見つけていく。2019/02/19
HNYYS
2
図書館本。楽しいお話でした。時間割について自分自身あまり意識していなかったけれど、このお話を読んで小学校の楽しかったことを少し思い出したりもしました。2019/02/09
kotaro
1
★★★★★★★★☆☆2021/07/31




