内容説明
私たちはいつから、
株式会社・日本の従業員になったのか!?
人々に蔓延する従業員マインドと急速に劣化する政治、
グローバル資本主義の末路、
対米自立の幻想と蹉跌……
すべてが株式会社化する「平成」という特異な時代の実像から
日本の深層部を明かす。
(目次)
第1章 平成時代と対米自立の蹉跌
・カネの力、国際社会の信望によって対米自立を果たすという幻想
・敗戦時のまま日本に残存する「北方領土」と「南方領土」
・天皇制と立憲デモクラシー、異なる原理が共生している本当の理由
・日本の改憲にアメリカはどう出るか
・・・
第2章 あらゆるものが株式会社化する特異な時代
・株式会社化した社会で、人々に広がる従業員マインド
・貧乏くさい日本人にジャストフィットする貧乏くさい政権
・官邸の情報統制ではなく、ほとんどは自己検閲、自主規制である
・政治家の能力とは無関係に吹く「風」の異様さ
・・・
第3章 グローバル資本主義の末路
・結局、グローバル資本主義は戦争に行き着くほかない
・全世界が模索している新しい資本主義のあり方
・トランプ登場で失われたアメリカの「真の国力」
・アメリカ衰退後、未来を示す力こそ大きな国力だ
・・・
第4章 沖縄問題からみた新しい世界地図
・日本が主権国家であるかのように偽装してきたツケ
・対米従属の記念碑的事業である辺野古基地建設
・中国、アメリカなどの大国に与しない日韓の共同体構想
・日中の連携を軸にして構築される東アジア共同体構想
・・・
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる坊
16
①現政権に対する危機感を煽る②グローバル化、政権批判③現政権の問題点を知りたい人向け④知識人である3人が今の日本の思うところを語っている。 主なテーマは4つ。 天皇制、あらゆる場所への資本主義の侵食、グローバル化、沖縄問題。 3人の意見は概ね同じで、安倍政権がしていることは過去最低ということで一致している。 総理時代の鳩山氏はトンチンカンなことばかり言ってるイメージだが、その考えに意外とうなづける部分もあった。 ただ氏が提唱する東アジア共同体はあまり共感出来ない。2020/04/30
まゆまゆ
11
戦後、対米従属を続けながら日本の国益の最大化を図るための対米自立を模索した政治家はことごとく退陣させられてきた。直近では鳩山政権時代であるが、現在の政権ではもはや対米自立は諦めて、日本の国益すら議論されなくなってしまった。日本の未来を示さず過去にすがりながら、株価維持のために貧乏くさい政策を繰り返す日本は株式会社と化している。裏を返せば国民自体が目先の利益のことにばかり追求している、とも言える……2019/09/25
あつ子🐈⬛
11
まえがきより。「僕は鳩山さんのことは最初に知り合ったときからずっと信頼してきました。どういうところが信頼できるのかと問われると説明が難しいのですが、こういうのは直感的なものです。」 …目が点。以上。2019/04/17
はる坊
6
鳩山元総理のやりたかった対米自立は、この国を覆う大きな権力によって、実現出来なかった。日本は独立した国のように振舞っているが、実際はアメリカの植民地ような扱い。安倍総理はその中で逆らうことをせず、自分の出来る範囲でしたいことをしている。嫌アメリカに日本国民がなっても本当はおかしくないのに、アメリカと日本上層部により、それは巧みに抑えられている。この国が真に独立した国になる日は来るのだろうか。2019/05/25
cocolate
3
とぎれとぎれに読んだので全体を思い出せない。。。あらゆる社会制度は株式会社に準拠して制度設計されるべき。。。暴論。。。そうだよな。2019/11/29