詩想社新書<br> 書き換えられた明治維新の真実

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詩想社新書
書き換えられた明治維新の真実

  • 著者名:榊原英資【著】
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 詩想社(2020/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784908170157

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内容説明

テロとポピュリズムによるクーデターという「明治維新」の実像!!
勝者による歴史解釈・薩長史観を排し、真実の明治維新史を読み解く。

これまでの、「開明派」薩長が、「守旧派」幕府を倒し、日本の近代化を成し遂げたという歴史観は、
勝者の側が歪めた歴史解釈である。
列強の植民地化を回避し、日本が急速な近代化を成し得たのは、
実は徳川幕府の功績によるものだ。
「不合理な熱狂」としての明治維新を読み解くことで、
現在の日本が、江戸時代の遺産で形づくられていることがみえてくる。

第一章 近代日本は徳川幕府がつくった
近代日本の基礎をつくったのは、老中首座・阿部正弘の大改革
現在の義務教育につながる教育改革
適切だった幕府の開国政策は、こうして敗北した
倒幕後に新政府が推進したのは、これまでの幕府の政策だった・・・

第二章 薩長土のテロが時代を動かした
攘夷はいかに、日本全体の国論となっていったのか
当初、テロリズムに走った「維新のヒーロー」たち
明治政府によって歪められた歴史解釈・・・

第三章 幕府が開明派で、薩長こそが守旧派だった
「不合理な熱狂」という明治維新の正体
西郷たちの賭けだった倒幕クーデター
強大な海軍力を投入していれば幕府の巻き返しも可能だった
植民地化の危機を回避した勝海舟・・・

第四章 明治新政府を支えたのは旧幕臣たちだった
日本の近代化に貢献した欧米留学生たち
初期の明治政府を支えた旧幕臣たち
明治以降の「官僚国家」のベースをつくった江戸幕府・・・

第五章 江戸時代の遺産が、日本社会を形づくっている
富の集中がない社会の原型は、江戸時代につくられた
江戸からつづく権力と富が分離した日本社会
民に蓄積された富が急速な近代化を支えた
地方分権が進み独立していた農村と都市
明治維新によって庶民生活が激変したという錯覚
社会の上部構造だけを大きく変えたクーデターという実態・・・

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

15
いわゆる維新以降の薩長を中心とした政府が、その維新の「正統性」を確保するため、歴史の改ざん、あるいは政府優位な歴史教育が行われたことは周知であり、テーマそのものに異論はない。しかし本書がそれを論証できているかというと、否というしかない。幕末の幕閣=開国、薩長=攘夷という単純な切り分けで論じるが、史実はずっと複雑であり、本書にもそれは現れているが、なぜか結論は前述の図式になっている。結論ありきの書。その他史実の順序の混乱(年号もぐちゃぐちゃ)、反復の多さ、統計の誤用など、歴史書としての価値を感じない。2018/04/26

Hiroki Nishizumi

3
面白そうな表題につられて読んだところ、そんなに深い内容はなく、まぁそうだよなといった感じだった。読み終えてはじめて著者をみた。この人だったのか、そりゃ中身薄い訳だよと納得した。自分の失敗だな。2018/07/17

ボタン

2
正直言って中味の薄いつまらない本だった。新しい切り口や見解はゼロ。最後の憲法改正がいいたいだけか?2019/11/11

Akio Kudo

2
★★★ 財務省の元官僚が書いた日本史の本だが、及第点には達している。歴史認識でやはり専門家ではないところが見受けられる2019/02/26

入江・ろばーと

2
色々ぐちゃぐちゃで読みづらいことこの上ない……2018/04/15

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