内容説明
総理でさえままならない、「対米従属」という、この国の根深い構造を明かす! 元内閣総理大臣・鳩山友紀夫氏と、『永続敗戦論』がベストセラーの白井聡氏、鹿児島大学教授の木村朗氏が、新安保法制、普天間基地移設の問題から、原発再稼働、従軍慰安婦問題、拉致問題まで、そこに通底する戦後日本の深層を暴き、「戦後レジーム」からの真の脱却、真の独立を説く。また、政治主導、対米自立を掲げた鳩山政権がいかに崩壊していったのか、その真相も明らかに。普天間基地移設問題において、「最低でも県外」を模索していた鳩山総理(当時)に、腹案である徳之島への移設案を断念させたのは、官僚がねつ造した「極秘」文書だった疑惑が浮上。国家の方針を左右し、政権をも崩壊させるきっかけとなった「極秘」文書を第4章にて掲載!(以下、鳩山氏「まえがき」より)・・・この本は、対米従属の既得権構造にメスを入れることに失敗した者と、その失敗の事例から、国を動かしている本質を鋭く追究して明らかにした二人の新進の学者との間の鼎談をまとめたものです。この本をお読みいただき、「誰がこの国を動かしているのか」、おわかりになれると思います。そして、その根の深さを認識していただくことによって、私たち一人ひとりがどのような行動をとるべきかの指針が得られることを期待しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺
7
2016年刊。鳩山友紀夫、白井聡、木村朗による鼎談。 グチばかりになりかねないので絞ろう。安倍政治の対米従属レジーム。従米官僚が首相にまで嘘をつく国。何故か原爆を落とされても怒らない・怒れない日本人。ウチナンチューから見た辺野古問題。これは辺野古だけの問題ではない。今求められている日本外交。拉致と慰安婦問題。「永続敗戦レジーム」から脱却するために。大戦時の連合国(≒アメリカ)の犯罪を批難できない理由は「連合国の罪を叫ぶ事で枢軸国の罪を相対化し云々」とゆー「よき属国国民」として「物分りの良い」論調。→2023/08/04
忍者
7
久しぶりに脳みその温度や回転数が跳ね上がる本を読みました。とにかく、民主党政権や拉致問題や原発問題やら国内政治でひっかかっていたことが、サラリと明らかになっていて読みやすいが濃厚な内容だ。鳩山元首相が著者に名を連ねているのだから当然だけど、この本には『私たちの国のとても大事な話』が詰まっている。多くの人に読んで欲しい本だけど、きっとそうはならないことにゲンナリしてしまいます。永続敗戦論も面白かったが、この本は抜群に読みごたえがあった。2017/01/09
よう
6
メディアの功罪、この本で述べられていることが本当であるなら、罪の方が大きい。鳩山政権時の退任までの記憶を遡ってみると、本当に首相の個人攻撃目白押しだったように思う。日本の現状、将来を考え、立て直そうとした個人(首相なのだが)が巨大既得権益の亡者達に撃沈されていった状況だったのだなと思う。2017/10/07
sansirou
3
鳩山がいい味出してます2016/10/29
まるも
2
文字通りアメリカが日本を動かしていることがよくわかる本。それに政官財学だけでなくマスコミも加担する実態を鼎談形式で平易に解説。確かに参院選直前なのに都知事選のニュースばかり流すマスコミの姿勢はどうかしている。2016/07/09