宝島社新書<br> カラー版 江戸の家計簿

個数:1
紙書籍版価格
¥1,100
  • 電子書籍

宝島社新書
カラー版 江戸の家計簿

  • 著者名:磯田道史【監修】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 宝島社(2020/07発売)
  • ポイント 10pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784299001467

ファイル: /

内容説明

ベストセラー『江戸の家計簿』が新しいトピックを大幅追加し、カラー化されて再登場! 奉行の年収3億円、卵1個316円、4畳1K家賃が月4850円――武士や町人の生活を、物価や収入からひもとき、イラストや写真などオールカラーのビジュアルでわかりやすく紹介します。江戸時代の人々の懐事情が見えてくることで、時代小説が今よりずっと面白くなること請け合いです。本書は「江戸の職業図鑑」で取り上げる職業をさらに増やし、さらに江戸庶民の最大の楽しみだった「お伊勢参りにまつわる値段」の秘密についても綴ります。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

69
”数字”が主題だが、多岐にわたる背景等の補足が秀悦。労働価値vs.食糧価値に垣間見る食糧事情、江戸時代の五大珍味の1つ鶴や、害鳥駆除対照だった鴇、はたまた、幾世餅の大岡裁き?!夢が無いのが宵越しの金/千両役者の実情。どちらも、『江戸の華』の代名詞だったのになぁ。一方、エコ習慣には納得感と共に、現代における喪失感。自ら招いたとは言え、考え去られる。意外だったのが「水屋」。用水路も完備。天秤棒の桶で、ブランド水でもなかろうになぁ。因みに、作家あさのあつこ氏と、発酵学者・小泉氏の特別インタビューも必見です。2020/02/07

鱒子

67
図書館本 無理を言ってよその図書館からカラー版を取り寄せてもらいました。ほとんどの見開きページにイラストや写真がふんだんに使われており、読みやすく楽しい本。江戸時代の暮らしや経済活動が階級ごとによく分かります。「江戸患い、ぶらぶら病」って里心がついた訳じゃなくて、脚気のことだったのね!(驚2020/06/27

molysk

50
江戸時代の経済事情を、武士や町人の収入、食品や料理、嗜好品の物価、江戸の文化と経済といった視点から読み解く。現代の貨幣価値で、江戸の台所事情を理解できるのは面白い。食品の物価は高めで、中でも魚といった動物性たんぱく質は高級品だったり。一方で、長屋の家賃は安め。でも、武士の家計簿と同じレベルを本書に期待すると、がっかりするかも。今回の磯田さんは、筆者ではなくて監修なんですよね。本書全体の構成などは担当されているのでしょうけど、文章は別の方が担当しているようで、博識あふれるいつもの磯田節がみられないのが残念。2020/12/06

TakaUP48

39
江戸時代の価格を現代に置き換えるとどうなるか?本書では、米の価格に基づく「現代価格」で1石=1両を6.3万、労働賃金で換算する「現代感覚」1石=1両=30万円で計算。50俵3人扶持の武士で年収690万、御奉行遠山の金さんで3億チョイ、与力2400万に同心は300万。余り取っていなかった動物性タンパク源では、鶏の他に鶴や鴇も食していたという。卵はまだ高く1個300円。その一方で、蕎麦・寿司・天麩羅は95~250円。欧州に影響を与えた浮世絵なんぞは380円。江戸時代が、時代小説が、ぐっと身近になってきた!2020/07/09

ゲオルギオ・ハーン

25
自由研究イベントの関係で読んでみた一冊。ビジュアルが充実していることと文章も軽い感じなのであっという間に読み終えた。額面だけみると武士の高年収に驚くが、(本書に補足はないが)彼らの給与は10月に半分、残りは2月と5月に支払われる(額面どおりもらえるかの保証はない)、さらに米での支払なので価格変動リスクもあるので見た目ほど楽ではないと思う。その点では日銭を稼げる商人、職人や物々交換での対応も可能な農民たちの方が生活しやすかったのかもしれないと思いました。2022/08/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/14954461
  • ご注意事項