アフターソーシャルメディア 多すぎる情報といかに付き合うか

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アフターソーシャルメディア 多すぎる情報といかに付き合うか

  • ISBN:9784296105618

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内容説明

ソーシャルメディア利用者の実態を徹底調査
見えてきた“近未来の情報接触スタイル”

 「ネットやSNSなどを広告媒体として活用してきたが、どうも手応えがない」。このように悩むのはあなただけではありません。マーケティング担当者だけでなく、ネット企業もメディア企業も、実はよくわかっていないのです。

 ネットにスマホ、SNSが普及したことで、人々が接する情報量は膨大になりました。ひと言で表現すれば「情報過多社会」です。人類史上初めてのことであり、今を生きる我々は適応過渡期のまっただ中にいます。

 本書は、NHK放送文化研究所、博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所、法政大学大学院 メディア環境設計研究所のメンバーが、それぞれの調査データを持ち寄って、ソーシャルメディアが広く普及した後(=アフターソーシャルメディア)の人々の「情報接触スタイル」を分析し、新たなメディアスタイルを見いだそうとしてまとめたものです。

 調査データから浮かび上がるのは、「ビジネスパーソンと大学生で違う」といった様々な「ズレ」です。こうしたズレが「なぜ起きるのか」をひも解くことで、近未来の情報接触スタイルが見えてきます。筆者らは「自分たちはわかっていない」を前提に、大学生や働く女性の日常を丁寧に考察し、デザイン思考で様々な実験を実施して、アフターソーシャルメディアの情報接触スタイルを探っていきます。

 研究者が書いたものとはいえ難解は表現はなく、メディアに関わる人だけでなく、ソーシャルメディアを利用する一般の人にとっても、多くの「気付き」が得られます。未来の情報接触スタイルを見つけ出す道しるべとなる本です。

目次

第1章 情報過多社会と新たなメディア接触の謎
第2章 「ズレ」ているから話がかみ合わない
第3章 変容するソーシャルメディア
第4章 たまたまが生む「残念」なニュース体験
第5章 メディア環境を再構築する人たちの登場
第6章 大学生のインサイトから近未来を洞察する
第7章 情報過多と「ズレ」の要因を知る
第8章 情報過多社会を超えていく

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミライ

35
現代のソーシャルメディアの実態に迫った一冊。TwitterやInstagram、LINE NEWSやYahooニュースなどなど、多くの情報のシャワーを浴びながら生活しているスマホ現代人の実態が丸裸に。2000年代前半~2020年にかけてのSNSやテレビなどメディアの接触度合いを年代別に考察したりとデータベースで語られているので信ぴょう性高。スマホが出現して10年経過したが、情報獲得ツールが完全にテレビ<スマホになっているのが見て取れたり(特に若い世代)、Iot・5G時代に向けての考察もあり非常に面白い。2020/09/26

はるき

16
 いくら便利でも過剰はダメ。付き合い方を決めるのはあくまでも自分。2022/03/03

ヤギ郎

8
2020年に新型コロナウイルスが流行し、その以後の社会(アフターコロナ)におけるソーシャルメディアの現状と情報の受容についてそのリサーチをまとめた一冊。イラストやグラフもあり、読みやすい本になっている。現代人は情報を一つの媒体から受容するのではなく、複数のメディア(TwitterやFacebookといったアプリ、インターネットのニュースサイト、新聞など)を駆使しながら、文字通り情報を大量に浴びている。今まで学校等で受けたメディア教育と利用する媒体の関係についても調べてみたい。2020年出版。2022/12/13

西澤 隆

8
よくある「ソーシャルメディア中毒にならないように節度を持って利用しましょう」といった根底に敵意や拒絶感のある対応ではない、ニュートラルに現状を捉え、なぜそうなっているかを掘る「分析と考察」は貴重なアプローチ。どの世代がどんな動向なのかは、急激に起こっているメディア利用形態の変化の境界、ある程度時間をかけて接する媒体ともとより短時間前提のものの使い分け、ニュースへの信頼度(ネットを盲進しないが裏取りもしない)、偶然の遭遇に左右されることの多さなどいろんな気づきがある。今後の分析のための出発点としての整理にも2022/05/10

izw

7
若者はテレビを見なくなってSNSに頼っている、とよく言われるが本当か、という疑問に、様々な統計と調査を駆使して、答えてくれる。ソーシャルメディアとの付き合い方、感じ方、ニュースの取得方法、など何となく感じていることを裏付けてくれることあるし、細かい点で気づかせてくれることもある。8人の著者がそれぞれの背景で記述しているので、節単位で微妙に変わる章もあるが、モザイクのように特色ある主張で全体を構成している。2022/04/25

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