言えない関係

著者名：佐野洋【著】

シティブックス（2020/06発売）

• ISBN：9784101287126

内容説明

徹夜で麻雀をするといった夫不在の家で、妻の心にふっと淫らな隙ができてしまう。そこを突いた男と、ただならぬ関係がはじまり、妻は窮地に陥っていくのが表題作の「言えない関係」。
「戯れの誓い」では、もしも死期が迫っていることがわかったら、憎んでいる男を殺してやってもいい、と約束した男女の心理の葛藤と駆け引きを描く。
ほかに「指の骨」「職権濫用」「近所の墓」「血の問題」「鏡の前」「壺の中」など、全８編の短編集。いずれも、思いもかけない結末が待ち構えている。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Tatsuya Michibata]

男女関係のもつれ（と一言でかけるほど単純でないですが）から起こった事件が集められている短編集。最後に解説者が、「佐野の描く人間の恐さ、悲しみ、愚かさに惹かれる」とかいていますが、短い作品の中にこのようなことが書き込まれているのでおもしろいのでしょうね。

2015/12/10

[kanamori]

☆☆★

2010/10/09