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内容説明
○国際金融、国際経済、開発経済分野の研究で定評のある著者が、日米両国も含め、東アジア、中南米、欧州の新興国の国際比較をもとに、ここ30年にわたるグローバル経済統合の推進ダイナミズムとその背後にある構造的な変化、その意味を、短期的な経済の循環、風長期的な成長の構造、そして所得格差に焦点を合わせて解き明かします。
○本書全体を通じて、経済成長にとって高水準の投資(資本深化)こそが重要であることを指摘、グローバル経済におけるバリュー・チェーン(GVC)を含めた産業連関の構図を解き明かし、それらが、経済の地域集積・資産集積のパターン、所得・資産分配や社会的厚生に影響を与え、相互にフィードバックしていることを明らかにします。
目次
序章 グローバル経済統合と地域集積
第1部 金融統合と景気循環
第1章 金融統合とマクロ経済安定化
第2章 東アジアの金融循環
第3章 新興市場国への資本フロー・ダイナミックス
第2部 貿易統合下の生産性成長と発展戦略
第4章 生産性と賃金から見る経済発展と産業構造変化
第5章 産業構造変化と発展戦略:工業化と脱工業化
第6章 東アジアの産業生産性収束
第7章 発展戦略とグローバル・バリューチェーン
第3部 地域集積と格差
第8章 経済発展の政治経済学
第9章 発展と格差と:「セカンド・マシン・エイジ」のGDP
第10章 生産性から豊かさまで:グローバル統合化のとらえ方
終章 統合化の行方:政治と技術のレース