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内容説明
新型コロナウイルスの感染拡大により、大波乱の幕開けとなった2020年代。「これまで叫ばれてきた様々な危機が現実化し、『日本が壊れる10年間』となる」未来予測と経営戦略立案の専門家である著者は、そう警告する。コロナショックで日本経済はどうなるのか? その後に到来する「7つのショック」と「1つの希望」とは? 不安な未来を読み解き、新たな変化とリスクにいち早く対応するための必読書。 【本書「はじめに」より抜粋】日本経済は長らく「ゆでガエル」の状態にあると言われています。だからこそみなさんが今、目にすべきは10年後の「熱いお湯」を描いたレポートであるべきです。それを目にすることで、カエルはゆであがらずにお湯から飛び出すことができるかもしれません。そしてこのレポートが描く「日本が壊れる10年間」についての予測が結果として外れれば、日本は壊れずにすむかもしれません。私たちの意思や行動が変われば、未来も変わる。その意識で本書を手に取っていただきたいと思います。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
大先生
12
2020年代は「日本が壊れる10年間」。理由は①コロナショック、②トヨタショック、③気候災害ショック、④アマゾンエフェクト、⑤人口ピラミッド崩壊、⑥ポピュリズムショック、⑦デジタルチャイナショックの7つ。ただ、予測された未来を変えることはできる。例えば②については、トヨタがアマゾンやアリババと対等合併するという案が示されています(笑)政治の話も少し書いてあり、官僚人事を官邸に移したことによりオーナー経営型組織となってしまい、官僚がイエスマンになって指示待ちに…。そのせいで対策は後手後手になっていると。2021/10/14
smatsu
5
2周目。まずコロナ後の立ち直りで日本は世界に立ち遅れる。日本を代表する企業の安定が大きく崩れる。トヨタの衰退、アマゾンによって小売業が衰退。AIによってホワイトカラーの仕事が消滅、非正規労働者が多数派に。高齢者が働き、外国人労働者が激増。GDPは縮小し企業株価は長期下落。大都市圏の過疎化。災害の増加、疫病の増加、社会保障やセーフティネットの縮小、社会不安、ポピュリズム政治家が台頭し自民党が下野。アノミーが起き享楽と衰退が社会を覆う。国民の大半は何をしたらいいかわからずスマホ画面を眺めて一生を終える。2022/08/14
清水勇
5
著者は現在既に生じている事象から、コロナ以降今後10年間で日本を大きく根底から揺るがし今当然と思っている生活を破壊させると予想される7つのショックを我々に突きつける。それは、コロナに対する政府の愚策、トヨタの衰退、気候災害の頻発、アマゾンによる小売業の破壊、人口減少、企業のブラック化、デジタルチャイナ覇権拡大。どれをとっても説得力があり暗澹たる思いになるが、世界的な大きな変化の転換点にいる今だからこそ、現在の変化の表層に捉われず危機意識を持って、幸せな未来に変える為の行動を今から始めることの重要性を痛感。2020/10/26
カズオ・ハラグロ
3
あえて発売された1年後に読んだ。未来予測は確実なものではない。著者も昨今のアメリカ大統領選挙の結果予測や任天堂のv字回復を外している。しかし、これからの未来の対処はいかなるときも「自衛」に尽きるのではなかろうか。著者の未来予測は我々で変えられない部分も多々ある。例えば、人口減少や物流の根本的変化、非正規社員の増加だ。また、今まで我々が信じてきた社会信念(努力すれば報われる等)が崩されることもある。そのようなとき、少しでも良い方向へ向けるために貯蓄や投資、ビジネススキルを学ぶことで未来への衝撃に備えたい。2021/09/11
紫電改
2
読みやすい経済本だけど論理思考が少々偏っている感じがした。amazon goの紹介記事には驚いたなぁ。トヨタ衰退の予言がなんか変な感じで当たりそうにないな^^;2021/05/07