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内容説明
財務省の間違った財政理論がこの国をダメにした。最新のMMT理論から見れば日本は大金持ちの国だった。目からウロコの金融。
日本の衰退が著しい。その根本原因が日本の財務省が墨守する財政均衡主義である。1000兆円の財政赤字という誤った認識に呪縛された日本は、消費税増税を繰り返し、かえって経済を疲弊させてきた。しかし財政赤字は赤字でも何でもない。それを証明したのが、最新のMMT理論である。国家財政に関する誤った認識を正し、国債の発行こそがマネー創造そのものであることを理解すれば、日本は復活できる。日本人のお金に関する大誤解を一気に解明する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Daisuke Oyamada
32
著者によれば、これは誤った認識。国の借金ではなく、正確には政府の借金。政府は国債を発行して借金をしている。どちらかといえば国民は貸主。実際には国民が政府に金を貸している状況だという。この様な国債や政府の財政について、国民は誤った認識をメディアにより洗脳されている。そのため、緊縮財政やプライマリーバランスが重要など、間違った考えで国民を洗脳している。先日読んだ「ザイム真理教/森永卓郎・・・ https://190dai.com/2024/01/28/まだmmtを知らない貧困大国日本-新しい『学問のす/2024/01/31
ta_chanko
10
平成の30年間、規制緩和・民営化・デフレ政策を続けてきて分かったことは、恩恵に浴したのは一部の外資・大企業・グローバリストのみで、大多数の国民・労働者は貧困化し、格差も拡大。日本経済も衰退の一途を辿ってきたということ。速やかに経済政策を転換し、国民・社会全体が豊かになるような事業を展開していかなければならない。そのためには大規模な財政出動が不可欠。MMTによれば、財源の心配は無用。通貨発行主体である政府は制限なく国債を発行し、公共事業を興すことができる。税金を集めて分配するのではない。家計≠国家財政。2020/05/14
チャー
9
社会の情勢を分析しながら、現代貨幣理論を紹介した本。景気動向や雇用情勢などに触れ、著者が考える経済理論を紹介している。ある統計データによると、日本の国力は徐々に低下しているようだ。それらの原因を政策と経済状況に結びつけて分析された内容は興味深い。国債は国の借金であるという深く根付いた考えを否定した理論はインパクトが強いが見方としてなるほどと思う。福沢諭吉も過去にこの理論に近い経済の見方をしていたという指摘は初めて知った。デフレ状況でインフレを心配する人たちの記載部分は確かに違和感を感じた。2021/02/26
大先生
8
この本読む限りMMT(現代貨幣理論)は素晴らしいとしか思えませんが、大前研一さん曰く、爆発しなければ大丈夫といって部屋にダイナマイト溜め込みながら生活するようなものですからね(苦笑)。インフレにさえ注意すれば借金し放題って…インフレってそんな簡単に抑えられるんですかね?と疑問はありますが、日本のことを考えての提案であることは間違いなく、このままジリ貧よりはいいだろうって考え方もありえます。富裕層は困るでしょうがね。福沢諭吉もMMT一歩手前の考えを提唱していたとか、なかなか面白い本でした。2020/11/16
トラ
6
大体、別の著者によって書かれた内容だったためすぐ読み終えました。安倍政権のグローバリズム礼賛には疲れましたね……。また、福沢諭吉の凄さを知りました。何にせよ、安倍政権への健全な対抗勢力を育てないと、と強く思います。2020/03/31